私は文章が下手だ。しかしまず一番大事なのは文章を書く事だ。自分の中から沸き出て来るものを書く。内容や伝わる事は二の次で、書きたいと思う事が大事だ。ある程度まとまっていなければ、読みづらいし読んでもらえないかもしれないが、その辺はあまり考えていない。元々自由なSNS、何を書こうと勝手である。好き放題書けばいい。そこから何か生まれて来るかもしれないし、生まれて来ないかもしれない。期待もしない。ただ先へ進む。そうだ先へ進むのだ。だからと言って欲望のままにと言う訳ではない。1人よがり、我儘、傲慢。横尾忠則は我のままに生きろと言っている。さすが芸術家だ。依頼された仕事も自分なりに作り上げる。岡本太郎もそうだった。個性を全面に出して闘った。私も自分なりに作品を作って来た。クライアントとは良くもめた。生きる為に仕事はしている。しかし、それ以上に求めて来るのがクライアントだ。そこにはやはり自分ではない他の人の考えが入り込んで来るからだ。どんなに闘っても私の意見は聞き入れられなかったので商売としての芸術はやめた。何故なら自分の形が変わってしまうからだ。クライアントに作ってもらうと言う選択肢もあったが、私の場合はそれはないと思った。かくして何度も依頼を断り、注文を捨てて来た。お金になる事も多かったが、後悔は全くない。かえって自由になり、清々しい感じになった。文章も同じである。いかに自分らしく書けるかが問題だ。感じたまま、受けたまま、思うがままに書く。狙って故意に書くのではなく自然に書く。自然、不自然。自由、不自由。美意識。脳裏に浮かんだものをそのまま書く。あとはそれがどうなろうとあまり興味はない。正しいとか間違っているとか、そんな事はどうでもいい。ただ世界の中に自分の言葉を吐き出すだけだ。そこに自分と言う形がただ生まれるだけである。暗黒の宇宙の中に自分の言葉がただ孤独に浮かんでいるだけの事である。