14. 包囲の「大きさ」

 戦いのポイントは、石群を包囲するかさせないかの攻防になります。勿論、石が切れるとか切れていることが前提ですが、包囲網が成立すると眼の心配をしなくてはならなくなります。死ぬ恐れが生じると活きる為に眼造りしなければならなくなり、とても小さな手を打たなければならなくなります。沢山石を使って2目の地を造る努力を強いられるのは辛いものです。

 包囲するメリットは、相手の石を発展性のない狭い処に集中させて自分は外側を占め、今後の戦いや地造りに貢献させるのが狙いです。包囲の大きさは見返りが大きく石を攻めても必ずしも殺す必要はありません。相手の着手をコントロールするだけで利益が膨らみます。