1.「大きさ」の究明

 碁と言う遊びは、「大きさの順」に打つことを競うゲームと言えます。一口に大きさの順と言ってもこの大きさが曲者で、「大きさ」が簡単に分かれば苦労しません。特に、単純な地の大きさや石数の多さだけでなく、模様や厚みなど色々な可能性(戦いの見通しなど未来形)の大きさが主体になることの方が多く、想像力が豊かでないと大きさに無縁の碁を楽しむことになります。

 プロもアマも碁の強さを決めているのはこの不可思議な可能性の「大きさ」の理解度にあるのは確かな様です。プロの解説者は『こちらが大きい』とか『そこは小さい』と簡単に言いますが、何を基準に大きさを判定しているのか、アマの視点で探求してみます。