⑬  「年金者の確定申告不用の疑問」

 税務署は、『年金受給者は、他に大きな収入が無い限り確定申告の必要はありません』と宣伝しております。如何にも親切ごかしに聞こえますが、税金の計算は正しく行われているのか甚だ疑問です。実例ですが、最近の大きな災害続きで現地の悲惨さに何も出来ない身として、せめて寄付でもと2万円贈りました。寄付の控除を確定申告しましたら、想定以上の税金が返還されました。

 寄付は、20,000円から2,000円引いた18,000円が所得控除されますので、税率5%として900円税金が少なくなるだけのことですが、実際の還付金はその10倍近い金額になりました。何のことはありません。元々の税金を多く計算されていたに過ぎず、確定申告しなければ税金を多く取られるだけのことです。税務署がどんな基準で計算されるのかは分かりませんが、毎年確定申告するとほぼ同じで、何か税金は多めに計算されている様です。

 年金受給者は、確定申告をしないと税金を多く取られていることにも気が付かないことになります。「確定申告不用」の宣伝は国家ぐるみの詐欺の確信犯の様なものでは無いでしょうか。確定申告は5年前の分まで申告可能の由、更に、所得税だけでなく、地方税や健康保険料にまで影響します。年金受給者の皆さん、なるべく寄付をして確定申告いたしましょう。収入が年金だけの人は確定申告は、医療控除か寄付ぐらいしか理由がありませんが、是非、1万円でも寄付してお試し下さい。