娘の場合、第一志望は私立女子小学校でした。一方で、親は国立小学校にも魅了を感じており、説明会に参加し、書籍等で分析をしました。

国立小学校の特徴について、以下にまとめてみました。

◼️国立小は教育実験/教員実習の場
某国立小学校説明会に参加し、一番強く感じたメッセージが上記でした。幼稚園から小中高と一貫教育環境下において、様々な試験的な教育要素がカリキュラムと教員配置(教育実習生の積極受け入れなど)に含まれているのだと思います。

それは、最新の教育法で学べるメリットとプログラムや教員の変化が大きく落ち着かないというデメリットが表裏一体なのではと感じました。

ただし、選ばれしエリート教員とスタッフにより運営されるのが国立小学校ですから、教育への情熱とカリキュラムの精度は保証された物だと思います。

◼️倍率50倍以上!合格は至難の業?!
以下が東京都国立小学校の競争倍率の例です。

学芸大附属竹早小56.8倍
お茶の水女子大附属小 48.6倍
筑波大附属小 29.6倍
学芸大附属世田谷小 10.5倍
学芸大附属小金井小 9.5倍

「日本一わかりやすい小学校受験大百科 2020完全保存版より」

すごい競争率ですよね。抽選は1~2回ある学校も多いです。私も抽選に参加しましたが、体育館にずらりと並んだお父さん・お母さんをみて、その競争率を肌で感じました。いくら幼児教室で準備を重ね、実力があろうともこの運をつかまない限り、入学は叶いません。

私立校との併願、または国立小学校に縁がなければ公立でもOKという気構えがなければ、国立小の受験は難しいでしょう。

また、選考スケジュールも分析しましたが、2次、3次、面接、入学手続きと選考が進むと、それらは平日に全て行われ、ご両親はかなりの時間を費やすことになります。国立を複数併願する場合はなおさらです。共働きのご家庭にはスケジューリングも鍵になりそうです。

ちなみに、願書配布・提出、説明会や試験の時間には大変厳しいです。所定の時間ぴったりに門が閉まり、中に入れてもらう事はできません。当たり前ですが「時間厳守」で臨んでください。余裕を持ったタイムマネージメントは基本です。

◼️PTA活動等親の参加が必要
これも説明会で強調されていました。様々な革新的な行事やプログラムを実行するには、学校任せではなく、ご家庭の理解と協力が不可欠との事でした。

分かり易く言えば、以下のような事を依頼されていると感じました。

・次から次に教育実習生がやって来たり、教育関係者による参観が頻繁に行われても、目くじらを立てず、了承してください

・国際交流イベントや季節の祭りイベント等をやりますが、限られた教員では人手が足りないのでPTAの力も借りて運営させてください

・冷暖房等設備の充実のため、寄付をお願いします

以上は、私立小学校でも大なり小なりあるはずですが、国立小の場合は、その協力への稼働は小さくないのかもしれません。

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以下に国立小学校のメリット・デメリットをまとめます。


【メリット】
・優秀な教員の下で最新の教育プログラムが受けられる
・授業料が私立に比べて安い(国立小の年間授業料 10~20万 vs 私立小 100万前後)
・両親も子供も教育や学習への意識が高く、良い影響を受けられる


【デメリット】
・教員やプログラムに変化が多く子供への負担がかかる可能性あり
・カリキュラムへの参加等両親への負担が大きい
・合格には、実力だけではなく、抽選を勝ち抜く強い運が必要
・遠くから通う事になる可能性が高く、登下校に負担がかかる

国立小学校は、教育研究と教育現場をつなぐ、知恵とノウハウの結晶なのだと思います。私立、公立と比較して、ぜひ検討してみてください。

お子さまに最適な進学先とご縁がありますように。。

◼️お知らせ


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たかし