お店は『3番煎じ、2番煎じ』のソフトから置かなくする | 元もじぴったんプロデューサーの生の知恵ブログ

お店は『3番煎じ、2番煎じ』のソフトから置かなくする

皆さん、いわゆる携帯ゲーム機、据え置きゲーム機用のパッケージゲームソフトは、年間に何タイトルくらい発売されていると思いますか?




僕が会社を辞める前の状態しか正確なところはわかりませんが、

年間およそ 1,000 タイトル

が発売されています。

1年は52週ですから、だいたい1週間に20タイトルも発売されている計算になります。
(現実には週によってもっと偏ります。)

小売店としては、「買ってくれるお客様がいる限り」出来る限り品揃えを多くしてお客様の期待に応えたい、と考えます。新作を買いに来てくれたお客様に「すみません、当店では扱っておりません」とは簡単に言いたくはないのがお店の方の気持ちではないでしょうか。


しかし「売れないものは売れるようにしない小売店の心理」という記事でもお伝えした通り、物理的なスペースの問題が実店舗ではどうしてもつきまといます。商品を陳列する棚のスペースは有限なのです。


ですから、次々発売される新作タイトルを扱うのと同時に、発売から時間がたった商品は残すものと、残さないものに分けていく必要性に迫られます。


では、どんな商品は残し、どんな商品の扱いを止めるのでしょうか?


一時期、DSの脳トレが大ブームになり、その後似たような脳トレ系のゲームが各メーカーから乱発される事になりました。

発売からしばらく立って、ブームが落ち着いてきた後、ではお店が残すソフトは何かというと、おそらく任天堂から発売された(元祖の)「脳を鍛える大人のDSトレーニング」になるのです。

東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング 東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング

脳トレ系の棚が他のカテゴリーの棚の幅が増えてきて、棚が手狭になっていくにつれ、いわゆる後発の3番煎じ、2番煎じといった商品は、お店は扱いをやめていくのです。特に発売から時間がたった後は、そういったソフトは売上自体も「元祖の商品」に比べてかなり落ちるケースが殆どです。ですから結局、一番売上のよい「元祖の商品」を残して、他のソフトの取り扱いをやめていく事になります。


脳トレ、で例を挙げましたが、これは他のカテゴリーの商品でも同じ事が言えます。

また、同じ事はゲームに限らず、実店舗、特にスペースが限られた店舗での小売業一般に言える事です。


このブログの「定番商品になる条件とは 」という記事で、ゲームズマーヤの秋谷店長が言った言葉、

「定番商品は、他に換えが効かない商品。お客様にとってはこれしかない、という商品なんですよ。」

というのは、つまり、2番煎じ、3番煎じの商品ではない商品が欲しい、それが結局定番商品としてお店は長期に扱い、売れ続ける商品になるという事なのだと僕は理解しています。

参考記事:定番商品の必要性


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