夏の甲子園大会を目指す地方大会が
今週からスタートします⚾
北見市営球場において(かなり前です)
追い込み時期に入って
このところの週末は
どのチームも練習試合を重ねて
切磋琢磨しているのではないでしょうか
高校野球の公式戦は
"一発勝負"ですから
負けたら終わり
なので
緊迫感あふれる試合は
面白く 魅力的ではあるものの
私は 練習試合を観戦するのが好きで
なぜなら そこに
高校野球の真髄というか
原点があると思うからです
賑やかな応援団が
いるわけでもないので
ボールがミットに収まる音や
打球音、そして選手たちの声が
よ~く響きます
そして 私がいつも注目しているのは
監督など指導者の動き
一球一球 打者にサインを送る
監督もいれば
あまり細かいことは言わず
とにかく 打て 打てと
伸び伸びとプレーさせる監督さんも
こんなシーンを目撃したことがあります
少人数のチームでしたが
その中に
すごく上手なショートの選手がいて
次々とゴロをさばきます
ときには
お~
というようなファインプレーも
ところが
何度目だったか
その選手がエラーをしてしまいました
そこでベンチの指導者から大きな声が
飛んできました
「さっきまでは
よかったんだがなぁ」
私学の強豪チームなどと違い
選手集めに苦労している公立校の指導者は
どうやって 選手を褒めて
育てていくかがカギ
「さっきまでは
よかったんだがなぁ」
と言われて落ち込む選手なんか
いませんよね
それと
コロナ禍の頃は
選手たちも公式戦どころか
練習も十分にできませんでした
2022年の夏
練習試合を終えた我が母校の部長さんが
私の傍にやって来て
グラウンドの選手たちを見つめながら
「コロナと一緒に入学してきた今の3年生は
修学旅行にも行けず 野球も満足にできず
卒業していくんですよね~」
と寂しそうに話していました
この生徒たちを思う気持ち
「やはり 先生なんだなぁ」と
公式戦での勝った涙 負けた涙こそ
見られませんが
練習試合には
選手たちと教師の温かい関係
高校野球の原点が詰まっているように
感じられてなりません