財布を無くしてから、それまでに入っていた飲みの予定をすべてキャンセルしたくなった。
とってもちっちゃい男である。
特に、今日の渋谷での勇二郎(高校からの友人)との2人で飯食う計画は
本当に「ごめんなさい、いけません」と連絡いれようかと思ってた。
でも、ある考えがよぎった。
今まで時間をかけて、積み上げてきた積み木がちょっとしたことで崩壊するように、
信頼もまた同じようにちょっとしたことで無残に崩れる。
壊すのは簡単だけど、つくっていくのは大変だと、
積み木なんかを例えにしてよく聞く
僕はたかが財布を無くしたくらいで、
友達との前々からの約束を裏切ろうとしたのだ。
最悪の行為である。ゲスにもほどがある。
良くないことが自分の身に起こることで、
他人の僕に対する評価まで下げてしまう。悪循環極まりない。
かっこいい人は、それを反動にまた一つ信頼を獲得すると思う。
うん、以後2度とブサイクな考えを持たないように、自分に言い聞かせよう。
幸いこのように考えを修正できたおかげで、
渋谷にて勇二郎と会うことができた。
そして、一緒に飯を食った。
会計の時、彼は僕が出した金を受け取らずに、
「今日はたかしに一円も金出させる気ねぇから」
といって僕の分まで払ってくれた。
彼の心使いがすげぇ嬉しかった。
次にいったコーヒー屋でもおごってくれた。
使ってない財布までくれた。
お金払わなくてよかった、財布もらえてよかったとかそんなんではなく、
勇二郎が僕のことを思ってくれて、そうしてくれたのが本当にうれしかった。ありがとう。
いつも人多くて、臭くて、うるさくて、どうも苦手な渋谷が今日谷は少しだけ好きになれた。
できることだけでも、人のために何かして、あげる心を常に持ち続けよう。
そして、できるだけできることを増やしていこう。
いつもお世話になっている皆さん、本当にいつもありがとうございます。
Special thank you for everyone!