今、読んでいる「この国のけじめ」藤原正彦 著


藤原さんのはっきりとした主張が何とも心地よい。

よくも自分の考えをこんなにも表現できるもんだ。


大変おこがましいことではあるが、自分もこのように、

考えを表現できるように文が書けるようになりたい。


きっと数学者と作家の2足のわらじは大変なのだろうが。



人間には、理性や倫理だけでなく、

価値判断の基準となる論理的な座標軸がなければならない。

座標軸の役割を果たすのは、外国の場合、

主に宗教だから、外国人は宗教のない人間を信用してよいかものか訝る。


その宗教の宗教の力がそれほど強くない日本では

その役割を果たしてきたのが武士道である。

戦後、アメリカにより洗脳され、論理と合理を強く取り入れすぎた結果が、

今の混沌とした世の中であると。

これらはとても大切であるが、何か加えなければいけないと。

それ武士道の精神なんだと。


こんな感じで、思いっきり書いてあるのでいい。

すごく共感もできる。




本質ではない形質を拠り所とする国家は累卵の危うきにある。

本質とは祖国の文化、伝統、情緒、自然などである。

繁栄とか軍事力は本質を守るための手段にすぎない。

本質に対する深い理解と愛着こそが祖国愛であり、

国民の誇りや自身の源泉となる。


戦後、アメリカに洗脳されたのが原因。

今の現状では祖国への自信はうまれない。

そうすると、日本消え去ることになると。

文学や文化に触れさせ、祖国愛を育むことが感じである。


自分がちゃんとしないと、子供とかマジでおかしくなるわな。

うわべだけのようなことはやめて、大事なのは何かをはっきりさせて、

学んで行こう。



英語についても。


英語マスター=国際人ではない。

真の国際人とは伝達内容の質で評価される。

質の向上には自国文化などの教養と、

それに基づく見識が必要になる。


それなのに、小学校から英語教育とか、ふざけんなと。

国際化だ、ボーダレスだとかいってないで、

真に誇るべき日本文化や情緒を学ばせることが重要である。



藤原さんはこんなこといってるけど、

まさにそうだと思う。

僕自身、国際舞台で通用する日本人なりたいと中学くらいか、そこら辺から思っている。

それは、盛田昭夫の影響が一番だと思う。

彼がソニーを大きくしていく姿を本を読み想像したら、カッコ良くて、そうなりたいとおもったのが強いと思う。

彼の英語はそんなにうまくないらしい。

しかし、なぜ国際人として評価されているかというと、

やはり質があったんだと思う。

日本人としてのアイデンティティを確立させていたため、

日本についての質問に答えられたんだろう。


彼が言っていたと思うが、

レベルが高い人ほど、日本の文化や文学などについて質問してくるらしい。

枕草子のことなんか聞かれたってことも書いていたと思う。


こういった質問に、教養という土台の上で、見識を持って答えなければ、

相手にされないんだろうと思う。たとえ、英語がいかにうまくても。


やはり、藤原さんや新渡戸、盛田にしても海外滞在期間が長い日本人ほど、

日本の文化、精神が大切だということを言っている気がする。


現に海外で評価されているのだから、

誇れるくらいに身につけないといけないんだろう。



理想とする自分になれるように

今やれることやっていくしかない。

頑張ろう。