前回紹介したキャブ下回り以外では、次の4つのパーツを取り付けています。
ポイラー部には、砂箱蓋(B)エコーモデルNo.1082、逆止弁(上付タイプ)No.1129。
ドームの前に付けた逆止弁から給水温め器に延びるパイピングをしなければれば変なので、逆止弁を取付けるかどうか迷いましたが、このモデルでは全般にわたってパイピングの省略は徹底されていますので、その方針でいくことにしました。
「手が掛かることはしない」というのもありますが、遠目に見て機関車の無骨なシルエットを得られれば良いということです。(独りよがりですが、そういう表現のモデルがあってもよいのかなと思います)
なお、シルエットという点では、パイピングが付いていないこと以上に、ポイラーが太めであることの方が気になります。
テンダーには、取れて無くなっていた平底テンダー前部ステップ(エコーモデル No.1189を付けました。
また、テンダーの雰囲気の殺風景さを回避するために、手ブレーキハンドルを付けることにしました。
C58用にジャストのパーツはなく、アダチのブレーキハンドル No.511とエコーモデルのテンダー用手ブレーキハンドル No.1189の2つを購入して必要なパーツを選び作りました。
テンダー本体への取付には、いさみやの割りピンを用いましたが、割りピンが店頭では品切れ状態で、基本的な素材パーツが手に入りにくい状況でした。
この先のモデルづくりに暗雲が掛かっているように感じます。
テンダー後部のカプラーは、オリジナルのベーカータイプのパーツを外し、KATOのEF65用の自連カプラーを取り付けました。
少し大振りな感もありますが、このモデルにはお似合いですし、コスパも良いのでケーディーの代わりとして他にも愛用しています。
それから、テンダー台車が付いていないので、家に在庫していた安達のD51用のものを使うことにしました。
台車ポルスターの高さが違うため、インサイドギヤ用の平ギヤを挟んで取り付けています。
つぎに、前照灯の点灯化です。
このモデルはもともと豆粒球を使って前照灯が点灯化されていましたので、ここはオリジナルのようにと、ただしLEDチップを詰め込んで点灯化を再現しました。
今回用いたのは、線が目立たないポリウレタン線で抵抗も組み込まれたアクトスタイル社製です。実物250W前照灯ならOKですが、100Wだと無理して何とか装着可という感じです。
最後に、本体とテンダーを繋ぐドローバーについてです。
オリジナルではキャブの後部にドローバーが付けられていましたが、これだと主台枠からボイラー部を外してテスト走行をすることが出来ないなど、大変不便であるため、他社で一般的に採用されている主台枠後部にドローバーを取り付ける方式に改修しました。
(モーターは、メーカー不明の缶モーターに交換、ギヤーボックスとはシリコンチューブで結んでいます。モーターホルダーは、廃業から年数も経ち、もう手に入れることは困難な珊瑚のパーツを利用しました。)
C58 38号機は、1938年、川崎車両製造です。
キャブには製造銘板を貼り付けたいところですが、EL用の「川崎」と大書されたものでなく、「川崎車両製造」としっかり表示された銘板は手に入りそうもありません。残念ですが諦めるしかないです。
完成後はあまり分解することがないよう、快調な動きをいつまでも保ってほしいものと思っています。