#16は、1/80、ゲージ16.5mmを走行する鉄道模型のことです。
(伝統ある「16番」をこのように表記することに気を悪くされる方もいらっしゃるかもしれませんが、何だか現代風ではなく思われて、自分だけで勝手に使っているだけですからご理解ください)
私の部屋の中は、その#16鉄道模型車両の未組み立てのキットやジャンク品が山積みで、しかも仕掛かり品が、どんどん増えています。
「急いで完成させねば…」という気持ちから、作り始めて完成を見ないまま、別の車両を手につけるという悪循環を断ち切るために、頑張っているつもりなのですが、実際にはなかなか進みません。
そして、進まないのには、気分が急くからというほか、完成に必要不可欠なパーツが手に入らないと言うことも理由の一つとして挙げられます。
ジャンク品を組み立てたり、破損等の修理のため、あとからパーツを取り付けたい時に、近頃は、純正品パーツが分売されているということはまずありません。
高価だけれど、精密化のための交換パーツが他社から販売されていれば超ラッキー!となります。
それで、どうしても必要なパーツを取り付けたければ、自分で使えそうなものを適当に見繕って、加工して取り付けることになります。
幸い、Amazonやヨドバシ、モノタロウなど、ネットショップで、かつては少量過ぎて手に入れることのできなかったパーツや素材を購入することができるようになりました。
そんな中で、今回、鉄道模型専門店以外のお店から調達したパーツとして、網目板をご紹介します。
網目板は、しなのマイクロのDF50の屋上排気ファンのカバーと、つぼみ堂のEF60のスカートの通気口カバーとして使用しました。
※通気口は、EF60ではスカートに付いていますが、EF64やEF65では、前面の窓下に設けられていて、その後は扇風機の設置に伴いなくなりました。
網目板は、まず、格子目、菱目、パンチング等の網目の形状で分けられます。
ここでは、格子目で、しかも正方形のものを選ぶことがあります。
(ハセガワ製品)
(グリーンスタッフワールド製品、真鍮製なので、他にも使えるところがあるか?)
網目の規格はmmで表され、建材などは1mm×1mmが最も一般的です。
鉄道模型用には粗すぎるので、ネットで探してみたら、ハセガワ(Hasegawa)のストアに、モデリングメッシュ 正方形 中 (PA22)、0,32×0.32 があったので、購入したところ、まあほぼジャストサイズでした。
DF50の屋上排気ファンカバーの場合には、ドーナッツ型に加工する必要があります。
まず、中央の穴をドリルで3mmに広げ、それからハンドリーマーで少しずつ広げます。
外側の円弧は、ハサミで気持ち大きめにカットし、あとは平ヤスリで仕上げました。
(右2つが、採用したハセガワの網目板、中央は、しなのマイクロの元のパーツ、左は、グリーンスタッフワールドのエッチングメッシュプレート 0.5mm円形(小)GSWD-101)
下のDF50 は、しなマイクロ製の塗装済みのモデル、排気ファンカバーがヨレヨレで交換したいと思っていたものです。
本体への取付は、差し込んでいるだけで、接着はしていません。
このDF50は、台車を電車用のDT31を加工して台車を作り、そこで製作が足踏みしているジャンクのしなのマイクロ製品です。
センターの留め金具?のようなパーツは、いろいろ探した挙げ句たどり着いたもので、Nゲージのグローブ型ベンチレータです。
このDF50は、これから、まだいろいろと作り込んでいかなければいけないので、これを機に頑張らなければと思っています。
EF60のスカートの通気口カバーの方は、網目板を、小片にカットして接着しただけです。
最後になりますが、網目板は、格子のサイズだけでなく、使われている材料の厚みも重要な要素になります。
ネットでは、このあたりは触れられていないことが多く、買ってみて目で見ないと、ジャストかどうかわかりません。
やはり、展示販売している店舗の存在価値は大きいと思います。