先月10月上旬、久しぶりに、東京渋谷の中古鉄道模型取扱店U-TRAINS ANNEXを訪れると、沢山の品揃えの中から新京成電鉄の800形、MTの2両編成が目に止まりました。
ボディーは、ほぼ完成していて、あとパンタグラフと貫通幌の取付をすれば良いところまで出来上がっていました。
昔は、こういう状態での製品を「塗りキット」と称していました。
下回りの方は、木製床板に床下機器が取り付けられ、あと僅かな作業で完成に持ち込める状態でした。
しばらく迷ったのち、購入することを決めました。
箱の中に組立説明図が同封されていて、モデルワークスという製造メーカー名が記されていました。
新松戸にあるというそのメーカー名は初めて耳にしました。
ボディーは、レーザーカットしたペーパー製です。
もう何十年もペーパーモデルとは遠ざかってきたので、それを購入するかどうか迷いました。
しかし、艶のある美しい塗装は、そんな迷いを払拭するに十分なものでした。
あまり日を置かず、さっそく、工作に取り掛かり、上回りは何なく完了しました。
下回りは、インサイドギヤか、パワトラかどちらかを取り付けることになります。
どちらも手持ちがあるので、どちらでもよかったのですが、車体への負荷を掛けないのはどちらか、という観点から、パワトラにしました。
2両連結で、パワトラ1基ですが、実用上それで十分です。
台車は、日光モデルのFS-329、プレーン軸とピボット軸が各1両分が製品に付いていました。
パワトラ付属の車体ボルスターが取り付けられるよう床板を加工して、こちらも問題なく取付できました。
ただ、それからしばらく、最終完成まで日数が必要でした。
連結面の貫通幌に適当なパーツがないのです。
エコーモデルの私鉄広幅貫通幌(B)が合いそうですが、微妙に幅が広くて上手くいきません。
0.7〜0.8mm程幅を狭めればちょうど良いものになります。
ここは力技で、上部は手に力を込めて少し弧状に曲げて幅を狭めてしまいました。
下部も同じやり方では、あまりにもカッコ悪いので、カッターで中央部をカットし、ヤスリをかけて幅詰めしました。
(上はもともと、下は幅詰め後)
これで一段落、クレオスのミディアムグレーで塗装し、妻板に接着剤止めしました。
前面に行先表示板をまだ取り付けていません。
腰のあたりに大きな表示板を貼り付けるか、左の窓の上部に付けるか、時代によって変わっているので、そのあたりをよく見極めて、後日付けたいと思います。
製品には、キット組立用の組立説明書と図面(B4版 裏表1枚)が付属していました。
この中に、工作に失敗しないよう取り組み姿勢についての記載があって新鮮に感じました。
いや、教訓にしなくては!
正しい姿勢、両腕はできるだけ体に密着するように。
また、足は組まない、足を組むと体が2点支持で不安定になってしまう。
まさに、姿勢が大切。つくづくそう思います。







