ダイキャストモデル プラハ市電の動体化 | 模工少年の心

ヨーロッパの国々では、数多くの都市で路面電車が廃線とならず、市民の脚として活躍しているようです。

 

プラハ市電は、「チェコ国内で最大規模の路面電車網である。140km以上の路線延長、900両以上の車両を持ち、運行系統数は37にのぼる。(Wikipedia)」とされています。

 

8月の国際鉄道模型コンベンションの会場で、ダイキャスト製のかわいいトラム車両が並んでいる展示が目に留まりました。


チェコと周辺国の鉄道グッズ専門店クロッカーズというショップで、パッケージの中の取扱説明書に、販売元マインドアーチスインターナショナル(株)と書かれていました。

 

車両は、タトラT3という名前で、1960年代から製造が開始され、プラハ向け以外も含めると実に13万両もの大量生産になったそうです。

プラハでは、機器更新をしながら現在も運用されているとのことです。

 


 

実は、ショップには、同じプラハ市電のプラ製の精密モデルも展示販売されていました。

価格が1桁違うということもありましたが、迷いなく3,300円のダイキャストモデルを買うことにしたのは、そうした印象をもったことが理由です。

 

外箱は、5歳くらいの男の子が手に取って遊んでいる写真が写っています。

というのも、ゼンマイで動く(チョロQと同じ)ギミック付きなのです。


家で置き物として飾っておこうかなとも思っていたのですが、フランジがない車輪レールに乗せられないのは残念な気がして、鉄道模型用のパーツを使って動体化することにしました。

 

国内の#16鉄道模型メーカーで路面電車の動力パーツを発売しているのは、トラムウェイの玉電用、アルモデルのアルパワーHO17Aの3社があり、形状からトラムウェイは外し、ワールド工芸4950円、アルモデル  7920円と価格面ではワールド有利ですが、組立済みのアルモデルを選びました。


実際に購入したのは動力部単体ではなく、路面動力セットという付随台車側の台枠、車輪、専用床板付きの路面動力セットHO17Tを購入しました。

 

モデルの構造は、車体、前面、側板一体窓ガラス(DDF社の路面電車シリーズと同じです)、一体型座席、床板の4層構造となっています。


出来るだけ、オリジナルの状態のまま動力化したいので、床板(0.6tの真鍮板)を新規に作成して、床板取付板に1.4ミリビスで固定することにしました。

(せっかくのアルモデルの専用床板は使うことなく、ムダになりました。)



台車の構造がよくわからないのですが、台車枠は無くてもおかしくないので付けていません。

 

あと2mmほど低床になっていると良かったかなと思っています。



販売元マインドアーチスインターナショナル(株)は実店舗が世田谷区用賀にあります。

用賀なら自宅からすぐ近くですので、気が向いたら買うか買わないかは別として、行ってみたいと思います。