アメリカ型タンク貨車をタサ1700形タイプに | 模工少年の心

2024年の鉄道模型の趣味活動の始まりは、何度目かになる八王子市長池公園自然館で開かれた第32回ぽんぽこ鉄道展の模型運転で始まりました。


1月6日に持参した車両は、路面電車、安達製作所のB凸・アルモデルの戦後型ED電機に引かれたタンク貨車列車などです。

 

エンドウの銀塗りタムに混じって、うち1両はこっそりアメリカ型のボギー台車のタンク貨車を連結しています。

 

80分の1だと、タキ43000など立派なタンクカーであれば、適価でディティールも破綻なく表現されたプラ製のモデルを手に入れることができます。

 

しかし、国鉄時代の一般貨物列車に連結されていた台枠の上に円筒型のタンクが乗っているタイプの車両は、ものすごく高価な真鍮製のものを買い求めなければ手に入れることはできません。

 

そこで目をつけたのが、ウォルサーズのタンク貨車です。

 

タサ1700形あたりに化けられるかと思って中古品を6両買いました。

 

しかし、はたとモデルを眺めると、レタリング(印刷)が精巧で美しく加工する事にためらいが出てきました。

(やはり、こういうアメリカ型の編成で楽しんだ方が良かったかな、という思いがよぎります。牽引機は、バックマンのGE、44tディーゼルスイッチャー。DD12形に改造しようかとも思いつつ購入しましたが、箱から出してみると感じの良い機関車だったので、そのままストックしています。)


そんなこんなで、6両のうちシンプルで控えめなレタリングが好ましい2両はそのままいじらず、残りの4両を日本型に化かすことにしました。


(社名のロゴが大きく書かれたタイプは遠慮したい気が…。日本型への加工対象にしました。)

 

早速加工に入ります。

まずは、レタリングを剥がし、石油専用を示す黒一色で塗装します。


もう後戻りできません。

実は、こういう工作は時間とお金が掛かるのに、商品としての価値は下がってしまうことは分かっていて、果たしてこれで良かったのか考えてしまいます…。

 

そこを払拭すべく、次なる加工へ。

 

左右前後4箇所の昇降ステップをエンドウの#5906、乗務員室扉下ステップ(狭幅)に取り替えました。




これだけで、ぐっと良くなります。

 

気を良くして、日本型としてはオーバースケールのハッチの高さを約2ミリ低くします。

 

この加工はかなり乱暴なやり方になります。

上2ミリあたりの位置で糸鋸を使ってカットします。


あとは、金属加工用のヤスリを使って収まりのいいよう削ります。


タンク体上のランボードには、左右方向に付いているものがあり、新規に0.4tの真鍮帯板とチャンネル材で作りました。



ここまでで、上回りの工作は終わりにします。


実車は、安全弁がハッチ横から取り付けられていますが、ハッチ屋上にそれらしきものが表現されていますので、屋上屋を重ねないよう取り付けていません。


タンカーメーカーマークや各種インレタの貼付が残っていますが得意でない作業なので気持ちが進みません。

 

そんなことで今日のところはここまでとします。