伊豆箱根鉄道と修善寺の旅 | 模工少年の心

人出の少ない9月の始まりにあたる日をねらって、静岡県の修善寺温泉に癒しを求める旅に出かけてきました。


今回は東海道新幹線こだま号と伊豆箱根鉄道を利用した鉄道旅になります。

 

旅のスタートから、ありました。

新横浜駅のアナウンスで「臨時列車が参ります」と伝えられたので待ち構えていると、ホームに静々とドクターイエローがやってきました。


そのまま宿へ向かうには少し時間があるので、三島駅で一旦下車、日本最長、400メートルの吊橋のある三島スカイウォークに行きました。

雪のないミィディアムグレーの富士山がくっきりと見えました。

さて、伊豆箱根鉄道の起点の三島駅。

 

駿豆線には、E257系2500番台車両による踊り子号が乗り入れていて、上り、下りとも三島駅では東海道本線の1番ホームに転線していますので、連絡線は無くてはなりません。

 

その他に、JR線との車両等のやりとりは、ほとんどないのでしょう。

錆びた側線には寂しげな印象しかありません。


乗車列車は、3000系の3連。個人的にはあまり好きではありませんが、ローカル私鉄でよく見られるラッピング電車になっています。

気分を盛り上げるには、これもありなのでしょう。

 

修善寺までは、観光客は思った通り多くはなく、乗客のほとんどは地元の方で、この路線が「脚」として使われていました。

修善寺は豊かな温泉の湧き出る街であるとともに、何と言っても、源家3代、北条氏の政争の跡を振り返る史跡を辿れる歴史の街であることが、その魅力です。


思ったとおり、温泉街の人出は多くなく、竹林をゆっくりと堪能できました。

 

石像を見つけることも楽しみに思っています。

修善寺内で見つけた仏様。

由緒はわかりませんが、首を傾げる姿が微笑ましいと、一瞬感じました。


夏の観光地のお土産屋さん、日陰を見つけると、暑さを逃れほっと一息つけます。

今日の宿のホテル「宙」は、何年か前のドラマ「逃げ恥」のロケに使われたようで、パネルが貼ってありました。

食前酒は山桃酒、富士の国ポークのスパイス鍋など、選び抜かれた食材を用いた料理は、個室で美味しくいただきました。

こちらは、3面5線の修善寺駅。

2番線の踊り子号の隣、1番線に

駿豆線開業120周年を記念して、2018年(平成30年)5月に、軌道線時代のカラーに塗られた3000系、3001の3連が停められていました。



高校生時代の昔、旧型国電17メートル車を作ったときに、まさにこの塗色に刷毛塗りしたことがあります。

このカラーリングには、のんびりしたローカルの味わいを感じざるを得ません。

三島駅までの途中、大仁駅でホームに洗面所があるのを発見しました。

蒸気機関車時代の遺跡を思わせて、思わずシャッターを押しました。

途中の伊豆長岡駅での交換。

修善寺の民芸品店で買った「逆さ富士」のお銚子。

美味しい冷酒を飲みたいと思います。