東京は、先週から一気に真夏になりました。
昔だとニイニイゼミの「ジーィ♪」という鳴き声が夏の始まりを告げ、それから夏本番になったものですが、近頃はそういう前触れなく夏になってしまいます。
静かでただ暑いだけの夏です。
さてここ数日、冷房を効かせて日が変わるまで作業を続けて、製作中の宮沢模型のED61を作り上げてしまいました。
塗装は、グリーンマックスのぶどう色2号に、スカートは少し明るめに灰色9号にしてみました。パンタグラフは、katoのPS16。碍子は1/87用の直流碍子を使い、インセクトピンを差し裏から少量のゴム系ボンドで固定しました。
katoのパンタは畳んだ時の佇まいも美しく大変気にいっています。
なお、元のパンタはPS16Bというのでしょうか?脚が17×19の国鉄交流電車に使われていたタイプだったようです。
元のビス孔を真鍮丸線で埋めて、φ0.4の孔を開け直しました。
避雷器もkatoのZ33-5000、銀色を使いました。屋根裏から2mmビスで留めることができます。
20個入りで660円、一生使いきれないほどの数です。
中古で手に入れたときに、ボディと床板しかありませんでしたので、不足のパーツは買い揃える、あるいは素材から自作するしかありませんでした。
幸い、DT106 台車の台車枠だけはパーツを持っていたので助かりました。おそらく、古いシナノマイクロ製だと思います。
伝導はもとの床板の構造に合わせてインサイドギヤ方式とし、カツミの31mmをなんとか調達しました。
ここで問題は、ボルスターです。
カツミ製のボルスターでは、幅が広すぎて緩々でした。
いろいろ試行錯誤した末、ボルスターを2個用いて、正しい幅のボルスターを作ることにしました。
こんな感じです。
ボルスターアンカーは、台車枠に固定しています。(本来はボディ側に付けるものですが)
1mmの白色プラバンと下部にチャンネル材をハンダ付けした0.4mm厚の真鍮板を貼り合わせ、台車枠にゴム系ボンドで貼り付けました。
貼り付け位置は現物合わせです。
ボディに干渉しないようギリギリの位置に貼り付けました。
床板中央のエアタンクは表面だけのいわゆるレリーフですので、φ5mmのプラ丸棒を付けて立体的にしました。
エアタンクはチラッと見えるだけですので、この程度の表現でも結構効果的です。
他に自作したものといったら、運転室窓サッシがあります。
1から作り出すのは大変ですので、工房ヒロのNo.0163、900mm木製郵便扉窓枠というパーツを用い、加工して作りました。
ボディサイドのエアフィルターはぶどう色2号の上からシルバーを吹き、さらにはみ出した所を補修するため、エアフィルター部をメンディングし、全体に再度ぶどう色2号を吹きました。
不得意はHゴムは、結局、烏口を用いてタミヤのエナメル塗料で塗りました。
色はスカイグレー(XF-19)です。いい感じの色合いですが、ちょっと擦れても色ハゲしてしまいますので、何とかならないかと思います。
このあたり、メーカー完成品は線自体も美しく塗膜も強いので、圧倒的な差が表れるところかと思います。
かと言って、ぶっつけ本番でラッカーで塗ることなどとてもできません。
烏口を用いての作業の前に、金岡工房から発売されているHゴム色入れ用専用ペンを秘密兵器として新規導入したのですが、私には上手く使いこなせませんでした。
動力は缶モーターにインサイドギヤ、カツミの20:1のウォームギヤです。
精度のよいパーツを用いれば、インサイドギヤ方式でもスムーズな走りは得られます。
この方式そのものがよろしくないわけではないと思っています。
ライト関係は、モデルシーダーのMC206D LEDライト点灯モジュール(1608仕様)Gタイプを採用して、テールライトも点灯するようにしました。
テールが点灯するのは、言い知れずムードを盛り上げてくれていいものです。
ところが、これには後日談があって、単行での運転を楽しんでいて、突然に片側のテールライトが付かなくなってしまいました。配線が真鍮のボディに触れてショートしたようです。
ガッカリですが、片側ですのでそのままにしておこうと思っています。