10月14日の鉄道の日には、各地で様々なイベントが催されたようです。
テレビでは、タレントやアナウンサーなどが、「私も実は鉄道が好きです」ということを告白しつつ、旅する楽しさを語っていたりもしていました。
そうした中で、「鉄道ファンが地方を滅ぼす…!もっと早く鉄道を廃止すればよかった、と地方町長も大後悔した衝撃的な理由」との「現代ビジネス」の記事には、驚きました。
そこに書かれた地方の実態や、そうなった原因とか、また町長さんが実際そのように語られたかとか。
それらが事実かどうかということは置くとして、
「鉄道ファンが、それほどの力のある存在であると認識されているの?」
いささか、疑問に思います。
ロケ隊を組んで旅番組に繰り出すテレビ関係者は有難い存在であるのに、ただただ、ローカル線を愛し、静かに乗車し、そっと目立たないように記念に列車を写真に収めて楽しんでいる多くの鉄道ファンには、そんな評価をしているとは…。
鉄道ファンに、赤字路線の廃止を止めさせる、社会を動かす、そんな力があったのなら、そもそも今のような、か細くなった全国路線網や使いにくいダイヤになってはいないことでしょう。
産業や経済の振興と結びつけて鉄道路線の成り立ちなどに興味関心を持ち実踏する「乗り鉄」、失われた鉄道技術を鉄道遺産として将来に残そうと尽力する「裏方で頑張る鉄道ファン」が大勢いらっしゃることは、あまりよく知られてはいないようです。
しばらくブログの更新をしていなくて、楽しい記事を載せようと思ってはいたのですが、先立つものがなく、せっかくの全国旅行支援策が始まったというのに、どこへも行けず、ネタもありません。
模型の方も、小休止という感じです。
まあ、誤解にめげずに、「金を失う道」に、また精進していきたいと考える今日この頃です。
(写真は、記憶が間違っていなかったら、奥羽本線二ツ井駅を発車するC61牽引の客車列車)