ゴールデンウィークも残すところ、あと2日。
今日は、撮り鉄系のお話ではなく、もっぱら、観光のことで書いています。
川越は、「小江戸」の名に相応しく、古き良き日本の木造建築に囲まれた街並み、江戸から昭和まで、当時を生きた人々の暮らしに触れることができるので、何度訪れても、また来ようと思える東京近郊の観光地です。
そして、満足度が高い大きな理由は、西武線に有料特急電車が設定されていて、リクライニングシートに座って、流れる景色を眺めながら行き帰りすることができるからです。
(西武新宿駅周辺。ゴジラも出現中!)
(西武新宿駅で、レッドアロークラシックの記念切符を買いました。)
西武新宿〜本川越間の片道の所要時間は、45分程ですが、ロングシートの通勤用車両だったら「まだ着かない」と感じるであろうに、そんなふうには全然感じられません。
今回は、ビールを飲むのを控えましたが、ビールも美味しく飲めますし。
川越には、西武新宿線だけでなく、JR川越線、東武東上線の2路線でも行けます。
とくに、東武東上線は、「川越特急」で池袋から最短26分。
西武にとっては、強力なライバルです。
何しろ、乗車券のみで乗車でき、車両も外観こそ見劣りしますが、50090系のクロスシート車ですから。
ただ、観光の利用では、座席指定列車には、相当のプライオリティが高いと、私は考えます。
(つぎにに川越に行くときは、東上線利用にしようかなと思っていますが…。)
そんな川越を折角訪問して、豊富な観光資源に触れずに帰れません。
あまり、人混みになっていないと踏んで、川越城址と川越市立美術館を訪問しました。
(とても、親切な運転手さんが運転する小江戸巡回バス(イーグルバス)に乗りました。わかりやすくルート案内をアナウンスしながら走るので、迂回ルートで迷うこともありません。)
思った通り、見学者は少なかったです。少ない、というより極少数。
これは、川越の街を観光している人が少ない、というわけではありません。
あとで通りかかった中央通りや時の鐘周辺では、観光客の波が引きを切らすことがありませんでしたので。
(こうでないと、観光地としてのクオリティを維持していけないでしょうから、今の時期、「気をつけて」とだけにしておきます。
さて、川越の街の魅力は一口で言って、品格の高さを感じられるところです。
川越のキャッチフレーズは、小江戸。
例えば、江戸文化の情緒が感じられる観光地といったら、日本橋、浅草、深川などでしょうか。
震災や戦災のため、もう古い当時の街並みはどこにも残っていませんが、復元された街並みは、きっぷのよい町人文化、文化文政期の文化になります。
ところが、小江戸、川越の街並みからは、品格のある豪商、豊かな農民の倹しい中でも安定した暮らしぶりが感じられるのです。
川越城址と道を挟んで位置する川越市立博物館を訪問して、街の成り立ちを歴史や風土を説明していただき、「なるほど」と実感いたしました。
川越城址といっても、天守閣のような威厳を感じる建築物ではなく、本丸御殿、畳の部屋にも入れるので、座ってじっと目を閉じると、今でいう行政職員のような存在であった武士たちが秩序正しく執務する姿が目に浮かびました。
市立博物館では、僅か数人の見学者のために、全く手を抜くことなく街の復元模型や貴重な展示物を前に、詳しく分かりやすく説明していただきました。
内容もさることながら、説明していただいた女性職員の存在こそが、川越の観光地としての品格の高さを表しているのではないかと、感じられました。
(博物館、隣接する美術館の隣の和菓子屋さんで、和菓子をいただきました。)
(お昼は、鰻も付いた和定食。いわゆるメインストリートは、すっと通り過ぎて、夕方になる前に帰途に着きました。)