5月11日(木曜日)、箱根登山鉄道に関する明るいニュースが飛び込んできました。
昨年 2019年10月6日の台風19号の被害により、箱根登山鉄道は、箱根湯本〜強羅駅が全面運休になっていました。運休期間中は、箱根湯本駅~強羅駅間にて、箱根登山バスへの振替輸送として代行バスが運行され、路線バスともども乗客に支障のないよう運行されていて、当然とは言え、ありがたいことだと思います。しかし、やっぱり、ゆっくりと、力強く、自然に溶け込みながら山を上り下りする登山鉄道の魅力には敵いません。
当初、あまりに被害が甚大であったため、復旧は今年の秋頃と言われていましたが、積雪が少なかった等の好条件もあったとはいえ、このように工期が早まるというのは、ひとえに同社のご尽力によるものでしょう。
強羅駅 鉄のレールの表面には錆が付いていました
すでに同社の3月26日の記者発表で、7月下旬の運転再開は報じられていましたが、コロナの影響で難しくなったのではないかと、内心案じていました。
京都大学大学院、藤井聡教授の提唱する今般の新型コロナウィルスへの対応方策については賛同し難いところもあるのですが、地方の公共交通機関、観光バス等の輸送業者が長年築いてきた公共インフラが壊滅的な打撃を受けることのないよう、国が早急に方策を打ち出す必要がある、ということについては、氏の言われる通りだと思います。
そのような中、とにかく、厳しい経営環境下にあるこの時期に、箱根湯本〜大平台間の試運転にこぎ着けたというのは、本当に喜ばしいニュースです!
厳しい移動制限が解除され、箱根に出掛けられるようになったら、80‰の急勾配、3箇所のスイッチバックを往き来する登山鉄道に、また、ぜひ乗りに行きたいと思っています。