海岸線沿いに住んでいると、いい事も沢山ありますが、その心地よさを求めて色々な人がやって来る為にそれによって住民にとっては困った事態が起きることも少なくないんですね。
例えば…
23時を回った頃、海岸線を走る車の量も減って
潮騒の音が安らかな睡眠の時間を告げるはずなのに、TVの音声がかき消されてしまう程の爆音と共に、単車の隊列がやって来る。多い時は100台規模の軍団が。
近隣の人達は、「大抵皆んな一度か二度は通報した事が有るけれど、何も変わらないしその内諦めちゃうしね」と言いますが、そうそう慣れてしまえるものでもない。
近くで見ると彼らは昭和の漫画に登場する様なアクの強い感じではなくて、本当に普通の若者達です。つるんとしていて、どちらかというと一人一人は非常に薄い。それが、大勢集まると気も大きくなるし、見栄もあるし、気持ちも高揚してしまうのかも知れない。
一昨日の夜もかなり派手な爆音軍団がやって来たと思った10分後位に、今度はけたましいサイレンと共に、消防車や救急車が何台も集まって来た。
それ自体は珍しい事でもないけれど、
数が半端なかったんですね。
消防車は10台位、救急車が5、6台
警官や消防士合わせて50人位はいたと思う。
大破してひっくり返った車には初心者マーク。
バイクも何台も。
怪我をして道端に座っている同乗者と、車かバイクかの仲間だろうか、沢山集まっていた。
やがて付近がブルーシートで覆われたので、
緊張感が走る。
明けて昨夜同じ時間帯に、やはり多くの若者が集まっていて、花束が沢山手向けられていた。
しかしそれは神妙な感じではなくて、
戯れ合う姿も見受けられ、時折り笑い声も聞こえて不思議な違和感を感じたんですね。
けしからんと思う訳でもなく、
命を大事にしろと説教がましく思った訳でもなく、ただ強烈な違和感。
もしかしたら、彼らにとってかなりヤバい事が起きたのは事実なんだけれど、イマイチ実感が湧かないのかも知れない。
この感じが今のリアルなんだろうか。
正直blogに書く様な内容ではないかも知れませんが、なんか心に引っかかって、その何とも言えない気持ちを綴ってみました。
入江崇史