不思議な芝居を観た。
ストーリーや設定そのものというよりも、
それぞれの演者の、作品や役、
そして共演者達に対する愛情が真っ直ぐで、
その何も足さない、何も引かない、
「まんま」の姿に、いつの間にかグッと来る。
唸るほど巧な芝居とか、
思わず吹き出してしまう愉しい芝居とか、
まだ終わらないのかと、ドタドタ喧しい印象だけ残る芝居とか、
発散したくてしょうがない人達が泣き叫びながら延々ウロウロする芝居とか、
自然を謳った不自然さが妙に気になる芝居とか、漫画で読んだ方が絶対面白いだろうと思うような残念なサブカルチャーモノとか、
様々な毛色の芝居が多々あるけれど、
この上演が終わっても、
きっと彼らは翌日また劇場に向かってしまうんじゃないかと想像してしまうような「ロス感」が今から漂う舞台というのは、あまり無いかも知れない。
熱い稽古を重ねたんだね、きっと。
自分が出演していても舞台がはねた後は滅多に飲みに行かないのに、キャストの飲み会にお邪魔した。
あっという間にてっぺん越えて、終電「ロス」w
「イキザマ3」@下北沢「劇」小劇場
〜30日まで
【お問い合わせ】
■J‐Stage Navi 03-5912-0840(平日11時〜18時)
■RISU PRODUCE E-mail risuproduce@yahoo.co.jp
■「劇」小劇場 TEL 03-3466-0020(公演期間中)
入江崇史