【回想録 由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い 第28回】 | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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🔷「新婚時代」の中の「新婚旅行 旅行記『オーストラリア東海岸への旅Ⅰ』から」の「六日目(五月七日 火曜日) シドニー」の前半を掲載します。🔷

 

『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』

(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)

2016年1月25日 発行  

著者   藤巻 隆  

発行所  ブイツーソリューション

 

✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第28回)✍

 

「新婚時代」の中の「新婚旅行 旅行記『オーストラリア東海岸への旅Ⅰ』から」の「六日目(五月七日 火曜日) シドニー」の前半を掲載します。

 

新婚時代(6)

 

 オーストラリア東海岸への旅Ⅰ

 

 六日目(五月七日 火曜日) シドニー 前半

 今日から十日までの四日間は、シドニーで過ごすことになります。シドニーへはブリスベーン国際空港からではなく、オーストラリア国内便だけの発着空港であるクーランガッタから離陸します。小一時間でシドニー国際空港に到着しました。

 

 空港到着後、今日から宿泊するリッツ・カールトン・シドニーへの途上、コーチ(貸切観光バス)で市内観光に出発しました。シドニーは、ポートダグラスやゴールドコーストと比べ、何より車の数の多さが目につきました。信号も多いので、道路はかなり渋滞していました。もちろん、東京の道路事情と比較すれば、たいしたことはありませんが、こころなしか空気が淀んで、排気ガス臭く感じました。

 

 しかし、東京と違うところは、緑が多いことです。木々は青々としていて目にしみました。やはり、緑はいいな、と実感した次第です。市内観光は、最近日本のビール会社のコマーシャルでよく目にする世界三大美港の一つと謳(うた)われるシドニー港、オペラハウス、ハーバーブリッジです。

 

 あいにく、今日は天気が良くなく、「ミセズ・マッコーリーズ・ポイント」という、シドニー港を眺めるのに絶好の場所と言われている地点からの眺めは、残念ながら、雲がかかっていてよくありませんでした。シドニー港への途上、コーチはキングズクロスという有名な繁華街の前を通過しました。女性ガイドさんの説明によれば、この地区は「女性から麻薬まで」手に入らないものはない、と言われるくらい何でも揃っているところで、夜は極めて危険な場所だそうです。

 

 余談ですが、この地区で妙齢な女性がタバコの火をつけてもらおうと近づいてきた場合、相手がその女性に火をつけてやると、「商売」の交渉が始まるそうです。そして、ハイヒールの高さが高いほど、値段が高いそうです。男性も女性も間違われないようにお互いに気をつけましょうね!

 

 夕食は、ラーメンが食べたくなったので、中華料理店探訪となりました。その店はシドニーの中心街に程近い、地下一階にあり、降りていくとマスターらしき人が怪しげな英語で話しかけてきました。こちらもそのマスターに負けず劣らず、怪しげな英語で応酬し、オーダーしましたが、なんとか意思の疎通ができました。「中華そば」と「シュウマイ」にありつけました。

 

「中華そば」は、麺がシコシコしていて、うどんのようで、なかなかオツな味でしたが、はっきり言って、日本のインスタントラーメンのほうが数段美味しいと感じました。一方、「シュウマイ」は一つひとつが大粒で、挽肉がぎっしり詰まっていて、とても美味しかったので、一気に平らげました。二人でしめてA$22.00(約二四〇〇円)でした。まあこんなものでしょう。

(PP.73-75)

 

 

➳ 編集後記

 

第28回は「新婚時代」の中の「新婚旅行 旅行記『オーストラリア東海岸への旅Ⅰ』から」の「六日目(五月七日 火曜日) シドニー」の前半を書きました。

 

シドニーは大都市ですから、東京とあまり違いませんでした。いろいろな店も多いですし、街なかは賑わっていました。あちこちに緑豊かな公園があり、芝生の上を歩くと気持ちが良かったことが思い出されます。私たちが観光客だと分かると、親切に道を教えてくれた紳士がいました。英国領だった名残なのかジェントルマンでした。

 

 

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