🔷 初回は、「はじめに」を掲載します。「目次」は「はじめに」の前にありますが、割愛します。
タイトルは『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)です。🔷
🔶 初回をご覧になって読む意欲が湧かなかった方は次回からスルーしてください。
多くの方に読んでいただきたいとは、毛頭考えていません。🔶
✝ 注意事項 ✝
1 書籍(以下オリジナル)には、すべて実名で書いていますが、個人情報保護の観点から家族を除きアルファベット表記とします。
2 オリジナルは縦書きですが、横書きで投稿します。
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✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第1回)✍
はじめに
いまだに信じられません。なにか悪い夢でも見ているに違いない、と錯覚に囚われています。由美子が不憫でなりません。由美子を死なせてしまったのは、私の一生の不覚です。弁解の余地はありません。
最愛の妻、由美子が亡くなったのは平成二十七(2015)年八月八日早朝のことでした。由美子と私、由美子と私と一人娘の可奈との思い出はたくさんあり、心の中にとどめておくだけでなく、記録に残しておきたい、と強く思いました。長く保存しておける方法として、書籍の形にまとめました。ハードカバーであれば、保存状態が良ければ数十年はもつと考えたからです。
この本を販売することは考えていません。由美子の友人や親しかった方々、たいへんお世話になった方々、私の親しい友人など、限られた人たちに読んでいただきたい、と思って書きました。
ですから、多くの読者を想定していません。かなりプライベートな内容になっているからです。
この本には、可奈にも話していなかった事実も多く含まれています。可奈にもこの本を読んでもらい、由美子と私が共有した「濃密な時間」のごく一部だけでも、知ってもらいたいと思っています。由美子と私がどのような経緯で出逢い、結婚したのか。由美子と私が結ばれ、生まれた可奈は、由美子と私の結晶です。
可奈が二十一歳になるまで育て上げたのは、由美子です。由美子が亡くなり、動揺していた私をそばで支えてくれたのは可奈でした。可奈がいてくれて、ほんとうに良かった、と心の底から思います。
月日の経つのは早いもので、入院から永眠、葬儀、四十九日法要まで慌ただしい日々を過ごしてきましたが、記憶が新鮮なうちに資料を整理し、一冊の本にまとめることができました。
「記憶」にとどめておくことは大切なことですが、歳月とともに「記憶」は薄れてくるものです。「記憶」は曖昧なものです。間違って覚えることもあります。
一方、「記録」は長期保存ができます。「記録」は「記憶」を補うことができます。書籍という形で「記録」しておくことで、後々思い出す手がかりになると考えています。由美子との思い出は、決して忘れてはいけないからです。
いずれ、私もあの世に旅立ちます。由美子と私が、この世に存在した「証し」を残すことができ、たいへん満足しています。
「この世とあの世はつながっている」と語っている人がいますが、私もそう信じたい気持ちでいっぱいです。私たちからは、あの世の由美子の姿形を見ることはできませんが、あの世の由美子からは、私たちが見えているかもしれません。由美子が私たちのそばにいて、励ましてくれることがあるかもしれません。時には「そんなことをしてはいけないよ」と忠告するかもしれません。私たちは、由美子のそうした「声」や「気配」を感じ取らないといけません。しかし、「言うは易く行うは難し」です。
涙が止まりません。由美子が亡くなり、トラウマ(心の傷)に悩まされています。トラウマから開放されるのはいつのことでしょうか。現時点では、確実なことは言えません。
問題は、トラウマは自分で克服するしかないことです。時間が解決してくれるとは考えていません。それは、私の由美子への気持ちは変わらないからです。何もできなかったという悔恨と、由美子への永遠の愛です。
私が本気で愛したのは、由美子ただ一人です。由美子に逢いたい! 由美子と話したい! 由美子を強く抱きしめたい! 由美子と旅がしたい! あの世で逢えるよね! きっと逢えると信じて・・・。
(PP.7-9)
➳ 編集後記
オリジナルの書籍は販売目的で書いたのではなく、近親者や友人、知人に配る目的で書いたため、ISBNと書籍JANコードは付けていません。
私にはもはや失うものはないと判断しました。そこで回想録を公開することにしました。
「まえがき」を読んでいただき概要はご理解していただけたと考えています。
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