『「リーダーの条件」が変わった』(07) 新・大前研一名言集(212) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

『「リーダーの条件」が変わった』
「危機の時代」を乗り越える新しい統率力
小学館101新書 2011年9月25日 初版第1刷発行



<目次>
はじめに 能力なきリーダーしかいない日本の不幸

第1章(現状認識)
 東日本大震災でわかった「危機に克つリーダー」の条件
  [スピード]
  1週間でできない「緊急対策」は、1年かけてもできない
  [危機管理力]
  組織のイメージを最小限にする工夫と判断が必要だ
  [行動力と交渉力]
  次世代の国家リーダーに求められる「3つの条件」

第2章(対策)
 組織を元気にするリーダーシップの育て方
  [ビジョナリー・リーダー]
  世界で勝つ企業は人材育成に毎年1000億円かけている
  [中間管理職“再生術”]
  組織を動かすには「“揺らぎ”のシステム」を使いこなせ
  [新・人材教育カリキュラム]
  リーダーシップは“天与”のものではない


第3章(比較研究)
 日本が学ぶべき世界のリーダーシップ
  [イギリス・キャメロン首相①]
  弱冠43歳にしてトップに立ったリーダーはどこが凄いのか?
  [イギリス・キャメロン首相②]
  「グレート・ソサエティ」構想で活かすべき「民の力」
  [ロシア・メドベージェフ大統領]
  「結果を出す指導者」の驚くべき決断力と行動力
  [日本vs中国リーダー比較]
  国民の差ではなくリーダーの差が国家の関係を規定する

第4章(提言)
 私が「リーダー」だったら日本の諸課題をこう乗り越える
  【震災復興】
  「緊急度の掌握」ができなければ非常時のリーダー失格だ
  【電力インフラの再構築】
  原発と送電網は国有化、電力会社は分割して市場開放せよ
  【食料価格の高騰】
世界の農地に日本の農業技術・ノウハウを売り込め
  【水資源争奪戦】
  水道事業を民営化して「水メジャー」並の競争力をつけよ
  【エコカー開発競争】
  劇的な低価格を実現し、世界市場で優位に立つ「新EV革命」
  【財政危機】
  所得税・法人税ゼロの「日本タックスヘイブン化」で経済は蘇る

おわりに 「強いリーダー」は強い反対意見の中から生まれる  
   
 
[新・人材教育カリキュラム]
リーダーシップは“天与”のものではない





 「人材不足」の最大の原因は、日本の教育が

 「リーダー育成」を目的にしていないことにある。

 (中略)

 一方、欧米の場合は子供の時からリーダーシップ

 教育に力を入れている。

 たとえば、アメリカではサマーキャンプで異なる

 学年の子供たちを集め、上級生に下級生を引率

 させる。

 (中略))

 蛇が出たり蜂が襲来したりするかもしれない自然

 の中で安全に行動できるように指導する、という

 ような役割を務め、その中でリーダーとして必要

 なことを学ぶのだ。


                
(今日の名言 19  通算 538 )



 


 リーダーシップとは具体的にはどのような資質

 なのか?

 構成要素は複数あるが、最も重要なのは

 「ビジョン」である。

 これは「方向づけ」の能力と言い換えてもよい。


                
(今日の名言 20  通算 539 )





 次に重要なのは「コミュニケーション能力」だ。

 とくに有事の際は、これが極めて大事になる。

 政治家にコミュニケーション能力がないと、

 福島第一原発の事故対応のように、いたずらに

 国民の不安をかき立てるため風評被害だけが

 拡大し、政策は遅々として進まない。

 しかも、同時に世界からは恐怖と侮蔑を招いて

 しまう。


                
(今日の名言 21  通算 540 )




 
東京電力福島第一原子力発電所(福島第一原発)
事故から2年3カ月経ちました。


未だに「危険な」状態から脱却できず、
高濃度の放射性物質が検出され続けています。


吉田昌郎 福島第一原発前所長が、先頃亡くなり
ました。食道ガンでした。享年58歳、早すぎる死
でした。


福島第一原発事故当時の実情をつぶさに把握して
いた吉田前所長が亡くなったことで、今後の実態
解明において、障害となる恐れがあります。


現場の指揮官として、上司に厳しい要求をする
一方で、部下をかばう姿勢は真のリーダーで
あった、と思われます。


確かに、一部報道に、吉田前所長が事故以前に
「津波の高さは想定する必要はない」といった
発言を取り上げていたことがあります。
事実のようです。


しかし、吉田前所長一人を責めることはできない
でしょう。


国も東電も、地震と津波に対する対策を講じて
きていなかったのですから。





以上の記事は、2013年7月13日のものです。


2年以上前に投稿した記事ですが、東電福島第一
原子力発電所事故当時から、大きく前進した
という現実には至っていません。


これから何年かかるのでしょうか?
人体への影響がなくなるまでに、数十年、
数百年、それ以上の時間が必要となる、と推測
されます。


原発事故は怖ろしい、というのが実感です。


 


藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ-
人気のブログランキング



こちらのブログやサイトもご覧ください!

こんなランキング知りたくないですか?

中高年のためのパソコン入門講座(1)

藤巻隆のアーカイブ

本当に役に立つビジネス書