日経ビジネスのインタビュー(120) 新型コンビニをアジアへ | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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新型コンビニをアジアへ
2014.05.12

中山 勇(なかやま・いさむ)氏

[ファミリーマート社長]



 ファミリーマートは国内に約1万店ありますが、

 一つとして同じ店はないわけです。

 地域にどんな顧客がいるのか、または季節の

 移り変わりでも店の姿は違います。


 正直に言ってセブンさんと比較するとうちの

 基礎体力は見劣りすると思っています。

 商品の開発力とか、運営力とか、勉強すべき点

 は多い。


 今1700店くらいにイートインコーナーがありますが、

 今年も新店の7割以上はイートインを設けようと

 思っています。


 コンビニ市場は今9兆7000億円程度ですが、

 これが12兆円程度まで20%以上伸びると思って

 います。だからカネもかけて店舗を磨き、店を

 出していく。


 鉄道は駅ナカ商業施設やホームなど、コンビニ

 を出すにはいろいろ困難な面もありますが、

 早くから手掛けたおかげで当社にはノウハウが

 あります。


 最近、それに加えて「一体型店舗」というものを

 出しています。ドラッグストアがきっかけだったの

 ですが、異業種に加盟店になっていただいて、

 レジも1つにして、両方の商品を販売する。


 ニューマーケットと一体型店で、5年以内に3000

 店くらいに出したいと思っています。


 ベトナムなんかも見直したんですが、韓国の場合は、

 相手先の晋光グループがIPO(新規株式公開)を

 予定していた。こちらは現地法人に25%出資して

 いたんですが、売却したらいくらになるかを聞くと

 200億円くらいになると。そのキャッシュを使って、

 別の投資に振り向けた方がいいと判断しました。


 (韓国では)1店あたりの日商も10万円くらいと、

 既に中国の方が大きくなった。中国は軌道に乗って、

 今期黒字転換してくれると思いますので、そうした

 成長市場にお金を使いたいなという思いもありまして。


 この間までは2015年に連結経常利益600億円、店舗

 2万5000店と言っていますが、韓国でマイナス8000店

 になってしまったので、これは考え直します。


 店からの宅配については実験はしていますが、コスト

 面なども考えると今は慎重ですね。やろうと思えば

 すぐにできますが、近くですから、やはりできるだけ

 来てもらいたい。
 







以前、ビームスを扱った際、「個店」について少し、
お伝えしました。


「個店」とは個性的な店です。同じチェーン店
でも、地域によって顧客が異なり、好みも様々
です。顧客の中には、その店の特定の店員の
アドバイスを聞きたくて訪店することもある
でしょう。


好きな店員がいるから訪店する顧客もいるかも
しれません。


中山さんが説明しているように、外から見ると
同じに見える店舗でも、中身は違っているという
という点で、「個店」であるわけです。


顧客の年齢層やロケーション、見込顧客数など
の地域特性が1店舗ごとに異なることから、
品揃えや店内のレイアウトも異なる可能性が
あります。


今後は、ますます「個店」でないと集客できなく
なると思っています。


ネットビジネスでも、リアルビジネスでもまず、
集客が大切です。集客できたら、その顧客を
リピーターにしていき、最終的にファンに
できれば、LTV(Life Time Value=生涯価値)
を生み出してくれます。


これからのマーケティングは、短期間で稼ぐの
ではなく、長期間で少しずつ稼いでいく、
極論すれば、2世代、3世代にわたって顧客と
緊密な関係を維持することで稼いでいく方向へ
移行していく、と考えています。


価格以上の価値を提供し続けることができれば、
顧客は離れていきません。





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