製品とライフサイクル
冷徹に投資を見極めよ
藤井 博行(ふじい・ひろゆき)氏
[日立金属会長兼社長]
設備投資が会社の屋台骨を揺るがし
かねないリスクをはらむことは、
近年の製造業を見ても分かる通りです。
IT(情報技術)はドッグイヤーと
言われますが、実はこれは周期の長い
製品でも同じことなのです。
ITの場合は1回表にやられても裏で
返せばいいとなりますが、周期の長い
製品は方向転換を間違えれると後戻り
が困難です。
時代の要請と企業体力に応じてどう
設備投資をするか。周期的な景気循環
が崩れた現代、最も難しい問題です。
(2014.01.27号から)
製品のライフサイクルは、どんどん短くなっています。
需要を見誤ると、不良在庫の山になり、処分に苦慮します。
その結果、企業業績が悪化し、倒産しかねません。
日立金属の場合、携帯用部品を生産していましたが、
「スマートフォンが台頭し部品のモジュール化が進む中、
材料に強みを出せる領域が狭まってきたことから、
携帯用部品は撤退に向けて大幅なリストラを実施しました」。
会社経営において、最も難しい決断の一つは、撤退です。
撤退のタイミングが遅れて危機に陥るケースをよく耳にします。
撤退の決断をどのタイミングで行うかで、経営者の真価が
問われます。
記事が面白かったら
ポチッとして下さい。

こちらのブログもご覧ください!
こんなランキング知りたくないですか?
中高年のためのパソコン入門講座(1)
藤巻隆のアーカイブ
私の書棚(読み終わった本の一覧)
今週の言葉バックナンバー