『質問する力』(初版 2003年3月1日 文藝春秋)は、
<人生をより良く生きるための武器である「質問する力」>を
多数の具体例を挙げて詳述した本です。
今日の名言 1 〈163〉政府がデフォルトを起こしたら、
国の借金証文である国債は紙屑になります。
すると、まず日本の銀行はどこも確実に
吹き飛びます。なぜならほとんどの銀行は
莫大な額の国債を保有しているからです。
彼らは銀行本来の貸し出し業務で資金を
運用せず、それを止めて国債を買っている
のです。
今日の名言 2 〈164〉不良債権の処理とは、経営の危なく
なっている企業に銀行が貸し出したお金を、
回収してしまうことです。といっても貸した
お金の一部しか戻ってはきません。
それをやると、銀行の損が確定し、
一方では資金を取り上げられた企業が
潰れます。
不良債権を処理すると、不良債権はなくなる
でしょう。全く不良債権のない国ができる
のかもしれません。
しかし、それと景気とは別の問題です。
今日の名言 3 〈165〉現在の低金利も、不良債権を抱えた
銀行やゼネコンを助けるためのものです。
政府が不景気を理由に金利を下げ続けて
きたため、預金につく金利がほとんど
ゼロという状況がもう何年も続いています。
預金者に金利を払わない銀行というのは、
(不正蓄財を極秘で預かってくれる)
スイス以外では聞いたことがありません。
日本国債に関して明らかなことは、日本国債の大半を保有
しているのは、日本銀行や市中銀行そして日本国民です。
米国債を大量に保有しているのは、現在では中国です。
以前は日本でしたが、中国と交代しました。
日本国債と米国債の違いは、大量保有しているのが自国か
他国かというものです。
日本国債は国内で大半を保有しているため、最悪の場合、
つまりデフォルト(債務不履行)が発生した際、
国はどんな手段を講じるでしょうか?
国民の預貯金、約1400兆円と言われています。
日本の債務残高は、地方自治体を含め、約1000兆円と
言われています。GDP(国内総生産)は約600兆円
ですから、GDP比で160%以上に達しています。
国民の預貯金額のほうが債務残高よりも多いので、
カバーすることができるのです。
「でもどうやって?」と疑問に思われたかもしれません。
預金封鎖です。
預金封鎖が実施されると、自分の預金であるにもかかわらず、
預金の引き出しが制限されるか、できなくなります。
日本史上、預金封鎖が実施されたことがあります。
今から半世紀以上前、昭和21年2月17日に
突如として預金封鎖と新円切替が
実施されました。
(格差脱出研究所のサイトから引用)
もしそんなことが起こったら、あなたはどうしますか?
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