『ビジネス・ウエポン』(初版 2002年12月20日 小学館)は、
大前研一さんがマッキンゼーに在籍した時に自ら開発した、
スキルなどの多くを披露している本です。
サラリーマンの武器(ウエポン)は論理力と創造力である、
という言葉はとても説得力を持っています。
今日の名言 1 〈136〉誰も知らない答えを見つけるためには、
ロジカルの対義語にあたるような
インテュイション(intuition=直観)や
イマジネーション(imagination=想像力)
を使わねばならないからである。
今日の名言 2 〈137〉管理職というのは人に仕事をやらせるのが
生業(なりわい)である。ということは、
いま会社の中で何が問題であり、
何を解決しなくてはいけないのか、
今日中、今週中、今年中、ここ2~3年で
何をやらなくてはならないのか、
何をやらなくてもよいのか、
などを仕分けして、社内外の多くの人に
優先順位の高い仕事をやらしめるのが
管理職の仕事である。自分でそれらを
やってしまったら「管理」職とは言えない。
それは「作業」員、職員である。
今日の名言 3 〈138〉ITとは、とりもなおさずネットワークの
ことである。それも国境をまたいで世界中に
広がったネットワークである。
これを活用すれば、会社という概念が
従来とは大きく異なってくる。
社員という概念さえ定義するのが難しい。
「戦略とはチョイスである」と言った人がいました。
「選択と集中」もよく使われる言葉です。
これらの言葉が、どういう意味をするのでしょうか?
何を残し、何を捨てるのか。
あるいは、コア・ビジネス(中核となる事業)を定義し、
どの事業を残し、どの事業を捨てる(売却や撤退)のか、
ということと同義です。
優先順位を考えてみたい、と思います。
重要度と緊急度の2つの概念でマトリックスを作ってみます。
次の4つの象限ができます。
①重要度も緊急度も高い
②重要度は高いが、緊急度は低い
③緊急度は高いが、重要度は低い
④緊急度も緊急度も低い
この4つで、①は優先度が最も高く、④は最も低いことは
誰にでも分かります。
では、②と③では、どちらの優先度を高くしなければ
ならないでしょう?
これは、②の優先度を高めなければいけません。
重要度は、緊急度より優先されるのです。
こんな話を聞いたことがありますか?
大事故が起こり、けが人が多数出ました。
大半の人は軽傷でした。
2人は大怪我をしていました。
20代前半の若者は両足を複雑骨折していて、
動けません。
一方、70代後半の人は頭から出血していて、
意識がありません。重体です。
病院への収容時間が遅れると手遅れになります。
救急隊員はどちらを先に病院に収容するでしょうか?
答えは、20代前半の若者です。
なぜか?
若者には将来があります。そのように行動することが、
決まっているそうです。
重要度が緊急度よりも優先される例をご紹介しました。
異論はあると思いますが、それが現実です。
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