『ビジネス・ウエポン』(初版 2002年12月20日 小学館)は、
大前研一さんがマッキンゼーに在籍した時に、
自ら開発したスキルなどの多くを披露している本です。
サラリーマンの武器(ウエポン)は論理力と創造力である、
という言葉はとても説得力を持っています。
今日の名言 1 〈133〉ロジカル・シンキングとは、様々な事象の
複雑な関係を収集した情報を理論的に
正しく理解し、自らの思考を論理的に
整理・構成するための技術である。
その基本は2つある。
1つはアリストテレスの論理学で言う
ところの「A=B、B=Cであれば
A=Cである」という論理構築だ。
これを積み重ねていくことで誰も
考えつかなかった「A=Z」という
答えを導き出すことができるのだ。
もう1つは「足して100になる議論を
する」ことだ。AとBを足せば全体像に
なり、それ以外に漏れもなければ重複もない、
という理論構造の議論である。
今日の名言 2 〈134〉問題解決法の第一歩は問題を定義すること
なのである。しかし日本の学校では、
まず問題を定義する、ということを教えない。
先生が問題を出してしまうからである。
そして生徒は参考書や虎の巻(教科書ガイド)
を見て答えを丸暗記する。
だが、日本の社会人に学校で習ったことのうち、
世の中に出てから何を使ったか質問してみればいい。
「対数を使ったか?」「ピタゴラスの定理を
使ったか?」と。おそらく90%以上の人は、
加減乗除の計算以外は1度も使ったことが
ないはずだ。それが社会というものなのである。
今日の名言 3 〈135〉仮説を立てることが重要だ。
「もし問題が○○だとすれば、原因は××
ではないか?」という仮説を立てる。
そのうえでデータを集め、事実に基づいて
証明していくのである。
私たちは、アリストテレスの論理学と問題の定義、そして
質問力を高めていかないといけない、と思います。
感情論でなく、論理力で説得できることが不可欠です。
そのためには、あらゆる事象について、疑問を持ち、
なぜの5乗(なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ)を習慣化
することです。
あなたも、早速、今日から試してみませんか?
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