バックナンバー(70)
ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が
携帯サイトで運営していた時のコンテンツです。
2007年1月8日号からスタートしています。
1カ月分毎にまとめてあります。
● 2012.10.29
(No.5)<293>
Gゼロ(指導国が存在しない)時代、日中の衝突不可避
イアン・ブレマー(Ian Bremmer)氏
[米国際政治学者]
毎年、日本より格段に速いスピードで成長し、経済力、技術力、軍事力など力をつけるに従い、中国は今後、ますます自分たちの利害をあらわにするだろう。
中国は日本にとって将来的にも様々な利点を持つが、世界の主たる市場の中では最もリスクが大きい。ほとんどのにほん企業がそうした前提でつき合っていないことが問題だ。
日本は中国が想像以上にリスクが高い国であると認識し、それは日中間に見解の相違があるからだけではなく、米国の同盟国だからだという点を理解する必要がある。
● 2012.10.22
(No.4)<292>
高付加価値でデフレに克つ
染谷 光男(そめや・みつお)氏
[キッコーマン社長兼CEO]
搾りたての商品を新鮮な状態で消費者にお届けできるのは、メーカーとして一番うれしいことです。おかげさまで、消費者の方にもかなり受け入れられています。
販売数量で勝負するのではなく、質をアピールし、価格競争から離れたところで品質の良さを楽しんでいただきたいとの思いがあります。
商品の良さを知ってもらうには、実際に口にしてもらうほかに術はありません。
商品の品質や味の良さを実感していただくのと同時に、現地の食生活に合った、しょうゆを使うレシピを広めていきました。
● 2012.10.15
(No.3)<291>
東証最年少社長の挑戦
村上 太一(むらかみ・たいち)氏
[リブセンス社長]
私たちは、営業担当は最小限に抑え、営業にかかるコストを圧縮することで、お客さんに低価格でサービスを提供。これを武器にお客さんの方から集まってくる仕組みを作ったのです。
会社が厳しい状況に追い込まれ、切羽詰まって考えぬくと、何かしら知恵が出てくる。切羽詰まった環境が進化を生む、というのが実感です。
私が起業したのは、人が不便に感じているものを便利にするとか、人の生活を変えられるようなサービスを提供したいからです。
私たちの世代は、世の中のしわ寄せが全部来ているので、ハンディを負った戦いを強いられていると思います。国の制度としても人口構造上、選挙の関係上、年配の方が優先されています。どうしたら、せめて均等にできるのかというのはずっとテーマとして私は意識しています。
● 2012.10.08
(No.2)<290>
中国で作り、売り続ける
柳井 正(やない・ただし)氏
[ファーストリテイリング会長兼社長]
状況は多くの人が考えているよりも、すごくシリアスです。日本人は単純に領土問題だと思っていますが、中国の人は戦争だと思っています。日本の外務省や政治家、あるいは一般の文化人の認識はかなり甘いですね。
もし僕が総理大臣なら直ちに中国に行って話をします。それぐらいシリアスなんです。
我々は今年、中国で80店舗くらいの出店が決まっているんです。そしてできたら今後は、毎年100店舗は出店したいと思っています。そのためにも早く仲直りしてもらわないといけない。
今は儲かっていないけれど、今後はニューヨークやサンフランシスコ、パリでも大量に店を出して、チェーン展開しようと思っています。
● 2012.10.01
(No.1)<289>
もはや“商社”ではない
飯島 彰己(いいじま・まさみ)氏
[三井物産社長]
三井物産の創業の理念は、常に時代と社会のニーズに応えていくことです。
人口が増加し、豊かな世界になれば、そこで一番大切な基礎物資はエネルギー、水、食料です。この安定供給が大事だと考えていますので、この1~2年は投資の半分以上が資源・エネルギーになるでしょう。
モザンビークでは巨大なガス田を発見しました。現時点で30~60TCF(約8500億~1兆7000億㎥)の埋蔵量が確認されています。もっともこれは、探鉱段階のものでまだ増える可能性があり、世界最大とも言われています。
ミャンマーも、ガス、石油があり、鉱物資源も豊富。なおかつ人口も6200万人います。マーケットとしての経済成長の潜在力があります。
どんな事態になっても、人さえ鍛えておけば、対応できます。だからこそ人材育成にかける思いは強い。
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