今週の言葉(6) “自国の英語”を共通語に 誰もが発言する風土築く | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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“自国の英語”を共通語に
誰もが発言する風土築く


荒川 詔四(あらかわ・しょうし)氏
[ブリジストン相談役]



海外展開を加速する多くの日本企業で、

グローバルの共通語を英語にする動きが目立っています。


2006年にブリジストンの社長に就任してから、「ナショ

ナルイングリッシュ」を共通語にする方針を打ち出し

ました。米国や英国の英語ではなく、世界各国の社員が

それぞれの国で学んだ英語を指す造語です。


英語の母国語の社員の意識も変わりました。

「私はニューヨーク訛りがきつくて英語が分かりにくい

ので、ゆっくり話します」と米国人が会議で言うように

なった。非英語圏の人が理解しやすいように話して、

英語が下手な人の意見を聞く雰囲気が生まれました。


日本企業の海外進出は、かつては欧米が中心でしたが、

最近は東南アジアやインドなど新興国が成長の牽引役

です。欧米流に合わせるのではなく、多様な国の習慣

や文化、価値観を前提に、経営することが今の時代

には欠かせません。ナショナルイングリッシュの

考え方は、グローバル経営を成功させるカギだと

信じています。

                  (2013.9.16号から)




社内言語を英語にしている企業として有名なのは、

楽天とユニクロ(運営会社はファーストリテイリング)

です。


どちらも海外展開を加速しています。

世界共通語は英語であることは確かです。


ただ、問題点も指摘されています。

英語はできるが、肝心の営業ができない。

通訳と勘違いしている。


一方で、英語に苦手意識を抱えているが、

営業のセンスのある人は、英語ができないために

冷遇されている、といった指摘があります。


そして、上記2社で言う英語は、米国や英国の英語です。

ただ、母国語が英語でないアジア諸国にも進出しています。


そうした意味で、荒川さんの「ナショナルイングリッシュ」

という考え方はとてもユニークで好感が持てます。


ジャパニーズイングリッシュでもいいではないか、

といったある種の開き直りも必要かもしれません。


コミュニケーション手段はことばだけではありません。

ボディランゲージも重要なコミュニケーション手段

です。


言葉において大切なことは、発音とかイントネーション、

語彙だけではなく、話の内容です。

この点を見失ってはいけないと思います。



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