『考える技術』(9) 新・大前研一名言集(改)(9) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

『考える技術』(9)


『考える技術』(初版 2004年11月4日 講談社)は、大前氏の考え方のフレームワーク(枠組み)のエッセンスを述べた本です。

なかには、かなり厳しい意見もありますが、真摯に受け止め、少しでも実行する心がけが必要であると痛感しました。

重要な内容を多く含んでいますので、10回以上にわたって名言を取り上げます。



ゴールデンパラシュート(金の落下傘)というのは、「いざクビになったら、たっぷりお金を弾んでもらう」という条項のアメリカ的表現である。また、アップサイドというは業績を改善、あるいは予想よりも高く売却できたら、その儲け部分の分け前をよこせ、というものだ。

              今日の名言 1 〈25〉




科学的アプローチとはどのようなものか。端的に言えば、人の言うことを「そうですか」と思わないことである。たとえば「空は青い」と言われて、「そうか、空は青いのか」と思ってしまうのは文学的なアプローチ。「どうして?」と聞いて、空が青い理由を探求しようとするのが科学的アプローチである。

              今日の名言 2 〈26〉




何百もの変数があり、それらが時間の関数として刻々と変化する。同じ状況に対して答えが複数あり、もしかしたら正解がないという中で、経済の動きを推測していかなければならないのだ。

              今日の名言 3 〈27〉




大前さんさんが、他の著作でも、何度も指摘している点は、
「答えは前もって用意されていないか、または複数ある」
ということです。

上司や同僚、または他の人に言われたまま、何の疑問も
持たないなら、その人の存在価値はありません。

何も全て否定しろと言っているのではありません。
問題意識を常に持つ必要があるということです。

数十年前に読んだある本の中で、こんなことが書いてある
ことを思い出しました。

「本を読んで、内容を暗記するということは、著者に
洗脳されているのと同じだ」。


私は、よく例に出すのですが、中高一貫校で最近頭角を現し
てきた「渋谷教育学園」の素晴らしい方針があります。

それは、「自調自考」です。

言葉の通り、分からないからといって、すぐに人に聞くのではなく、
まず自分で調べ、その上で自分で考えなさい、ということです。

大概のことは、インターネットで検索すれば、書いてあります。
検索しても出てこないことは、本物のノウハウや、極秘情報
です。公にできないたぐいの事柄です。

ただ、検索の仕方(キーワードを組み合わせたり、表現の仕方
を変えたりする)がうまくないと、探そうとしていたことが
見つからない、ということはあると思います。

ある種のコツが必要です。訓練すれば、身につきます。

無料情報には限界があるということを認めた上で、それでも
事実を積み上げ、自分の頭で考える習慣を身につけると、
かなりのことができるようになります。







記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ-人気のブログランキング
         

      
      私のサイトです ⇒ 本当に役に立つビジネス書をご紹介します!