日経ビジネスの特集記事(3) それをやったら「ブラック企業」今どきの若手の鍛え方(3) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(3)

それをやったら「ブラック企業」
今どきの若手の鍛え方

2013.4.15

「ブラック企業」と言われつつあるファーストリテイリングの
会長兼社長、柳井正氏が語る「ブラック企業」とは?


<「ブラック企業」と言われるようになったのは、我々が
グローバル戦略を本格化してからです。>

<離職率が2~3割であれば普通でしょう。しかし半分は
さすがに高い。>

<今後は実務以上に、社会人としての基本的な心構えを
教えていくつもりです。店長とはその店舗のリーダー
である。人間として、社会人として、そしてリーダー
としてどうあるべきかを教えていきます。>

<日本の若い人は今後、海外の若い人と競争しなくては
なりません。それも競争相手は先進国だけでなく、
新興国の人々も含まれる。その中で、旧来型の制度を
守っていては、やっていけないと思っています。>

<「ブラック企業」という言葉は、旧来型の労働環境を
守りたい人が作った言葉だと思っています。
けれど我々には、それはできませんよ。>

<海外では本当に強いところしか評価されません。
強くないと生き残れないんです。>

柳井氏の言葉は強烈ですが、企業業績は好調で、
説得力があります。

反論することは至難の業でしょう。

日経ビジネスは、「ブラック企業」を企業側から見て
どのようにしてブラック呼ばわりされないようにするか、
に重点を置いてレポートしました。


社員側から見た「ブラック企業」とは?

次は、社員側から見た、「ブラック企業」を解説した
本をご紹介しましょう。

それは、ブラック企業、世にはばかる (光文社新書) 蟹沢孝夫です。

著者・蟹沢孝夫氏はキャリアカウンセラーで、就職支援サービスに
長年携わってこられた方です。

この本の中で、蟹沢氏はブラック企業をブラック職場と置き換え、
3つのタイプに分類しています。

1.肉食系ブラック職場

2.草食系ブラック職場

3.グレーカラー職場



順に蟹沢氏の定義を見てみましょう。

1.肉食系ブラック職場

労働や社会保険の分野で守られるべきルールが守られず、
酷(ひど)い環境(仕事量、勤務時間、安全衛生面、職場の雰囲気など)
のなかで働かされ、適正な賃金も支払われなかったりする仕事に従事
する人たちが集まっている、生存競争が厳しい職場

肉食系ブラック職場は「ブラック企業」の典型です。


2.草食系ブラック職場

やること自体は比較的ラクで、そのぶん待遇も決していいとは
いえないがなんとか暮らせるので、その気になれば長く続けられる
仕事も存在する。しかし、こうした仕事を続けているうちに、
人生における大切な時間や将来性を少しずつ奪われてしまう。

「ゆでガエル」が当てはまるでしょう。

ゆでガエルとは次のようなことを指します。
<カエルにとっては生死にかかわる温度(40度くらいといわれる)
のお湯のなかに、カエルをいきなり放り込むと、カエルはびっくり
して必死に容器の外へ飛び出して助かる。しかし同じカエルを水を
はった器に入れ、じょじょに熱していくと、カエルはぬるま湯に
慣れて飛び出すタイミングを失い、やがてゆでられて死んでしまう
というものである。

環境にどっぷりつかっていると、その変化に鈍感になり悪化しても
気づかない。微温的な居心地のよい環境に馴れてしまうと、
自分の情報感度の鈍さ、視野のせまさにも気づかないまま危機的な
状況を招いてしまうという教訓である>
(『やる気 やるチャンス やる力』 高原慶一朗 日経BP社)


3.グレーカラー職場

世間的には勤務条件・職場環境などに恵まれ、優秀な大学を出た
エリートホワイトカラーの勝ち組就職先として認知されているが、
一皮むくとその実情はブラックだったという職場

ある意味では、内と外から見た実情と虚像のギャップが大きく、
ストレスを貯める職場といえるかもしれません。

このブログを読まれている方にも心当たりがある職場では
ないでしょうか?




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