概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>
日経ビジネスの特集記事(3)
それをやったら「ブラック企業」
今どきの若手の鍛え方
2013.4.15
ブラック企業
「ブラック企業」という言葉をこの頃、よく耳にする
ようになりました。
「ブラック企業」というと、暴力団絡みの企業や法律に
抵触する所業を行う企業を思い浮かべることでしょう。
ところが、最近言われる「ブラック企業」は、東証1部
上場企業であったり、テレビCMなどで馴染みがある
有名企業であったりします。
日経ビジネス(2013.4.15号)は、「ブラック企業」に
ついて次のように書いています。
<今では、労務管理に違法性がある会社はもちろん、
厳しい社員教育や猛烈営業をモットーとするスパルタ系
企業や、若者の目に「時代遅れ」に映る古い体質の企業
までがブラック呼ばわりされる時代になってきた>
日経ビジネスは、「ブラック企業」を企業側から見て、
いかにして「ブラック企業」と呼ばれないようにするか、
という対策を提案しています。
「ブラック企業」と呼ばれ始めたのは、十数年前から
だそうです。
今では、ツイッターや2ch(チャンネル)などを用い、
「ブラック企業就職偏差値ランキング」なるものに
投稿するご時世です。しかも、そこには企業が実名で
掲載されているということです。
「ブラック企業就職偏差値ランキング」を調べてみました。
結果は → ブラック企業就職偏差値ランキング
2ch(チャンネル)に投稿されたデータを元に集計した、
ということになっています。
これが正しいということは言えません。しかし、こうした
ランキングに実名企業が掲載され、悪いイメージを持たれる
ことはマイナスにはなってもプラスにはなりません。
「ネットの悪評は企業の想像以上に、人材確保に打撃を
与えている」と、就職活動支援サービスを手がける内定塾の
講師、川尻早貴氏は警告しています。
さらに、「ブラック企業大賞」を開催するブラック企業大賞
企画委員会なる団体が存在します。メンバーは法政大学教授
の水島宏明氏や弁護士の佐々木尭などで構成され、今年6月
にも”表彰式”を開催する予定です。
こうなると、学生だけの”お遊び”ではなくなっているのが
実情です。
「悪い噂」の元を断つには
日経ビジネスは、
①対学生編
②対社員編
③対出入り業者編
の3つに分けて提案しています。
①対学生編
ここでポイントとなるのは、「圧迫面接」をやめることである、
と指摘しています。
圧迫面接というのは、「威嚇や無視、反論などで理不尽な状況
に面接参加者を追い詰めることにより、通常の面接では察し
きれない素顔や人柄を把握する効果があるとされる」面接です。
この説明で思い起こされるのは、被疑者に容疑を自白させる
ために取調室という密室の中でつい最近まで行われていたこと
です。
目的のためには手段を選ばない、というマキャベリズムが横行
していたのです。
それと同様なことを企業が行なっていたとは、驚愕すべき事実
です。
あくまで一部の企業ですが。
②対社員編
ここでポイントとなるのは、とにかく対話の数を増やし、
言葉の言い換えをして若者を萎縮させないことだ、と指摘して
います。
若者に限らず、存在を無視されることは心の痛手になることは
間違いありません。
心のケアまで考慮しなくてはならないのです。
③対出入り業者編
ここでポイントとなるのは、”ブラック”的な振る舞いを
やめることにつきます。
「下請業者など会社に出入りする外部の人間は、社員が思う
以上に取引先の内部事情に目を配っている」ことを忘れては
なりません。
日経ビジネスは、次のようにも書いています。
<「ブラック呼ばわりされないために接し方をソフトに変える
ことは必要。
だが一方で彼らをとことん鍛え上げねば会社に未来はない」。
それが今回取材した専門家の共通の認識でもある。>
次回は、どのように教育していくべきか、を取り上げます。
記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
