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日経ビジネスの特集記事(1)
医師1200人、管理職7200人が選ぶあなたを救う病院 2013.4.1
前回は、総合ランキングBEST20、ビジネスパーソンの満足度ランキングBEST3
そして、医師の満足度ランキングBEST3をご紹介しました。
総合ランキングベスト3の病院はどのような点が評価されたのか、
見ていくことにします。
1位 虎の門病院
1.1958年開院時から最先端の中央検査体制や研修医制度
などをいち早く取り入れた
2.研究発表実績は論文と学会発表を合わせ、2661件(2011年)
3.「1日数千人の外来患者が通院するにもかかわらず、
診察のながれがスムーズでストレスがない」
4.地域のクリニックや病院との医療連携を強化するため、
2003年に「医療連携病院懇談会」を立ち上げた
5.第三者機関である日本医療機能評価機構による、
病院の運営プロセスなどについての認定を取得
6.収支の改善に取り組み、無駄な支出がないかを徹底的に
チェックし、資材などの調達先もゼロベースで見直した
2位 国立がん研究センター中央病院
1.2010年に独立行政法人化を機に、大幅な機構改革によって
経営や人事の透明化などを断行
2.ガン以外の病気も併発する患者の受け入れなど、
ガン難民撲滅にも取り組む
3.「患者の目線に立ち、保険適用が可能で多くの医療機関が
採用できる標準的な治療法を目指す存在に生まれ変わった」
3位 がん研有明病院
1.SWOT分析(Strengths=強み、Weeknesses=弱み、Opportunities=機会、
Threats=脅威 注:藤巻隆)など企業の経営改革手法を活用した改善活動
を2011年から推進
2.2012年度から同病院として初の3カ年の「中期経営計画」がスタート
財務の視点、患者と市民の視点、業務プロセスの視点、学習・成長と
開発の視点を改革の軸に据える
ベスト3の病院に共通する点は、高く評価を受ける現在に至るまでには、
長い道のりがあったということです。
日々の業務改革を行い、これが最も難しいことですが、
患者をお客さんと処遇する意識改革を病院内の隅々まで
浸透させていることです。
そうした意味では、病院も一般企業と何ら変わることはありません。
次回は、悪性脳腫瘍(グリオーマ)が見つかったIT企業社長が、
主治医との信頼関係により病魔と闘う姿をご紹介します。
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