を読み終わりました。2013.08.12
ご存知の通り、著者は「NHKニュースウオッチ9」の
メインキャスターの大越健介さんです。
この本の中で、大越さんは現在に至るまでの心境を率直に
語っています。
ニュースキャスターになるまでの経緯や、
20年以上にも及ぶ記者時代のエピソード、
学生時代の思い出話、さらに東日本大震災後に
NHKのサイトにコラムの連載を開始したこと、
プライベートな出来事をなどを
硬軟混ぜあわせ文体で綴っていて、
とても楽しく読めました。
大越さんが本文中で語っているように、
記者出身の大越さんがニュースキャスターに
なっても記者であるという原点を忘れず、
現場へ足を運ぶ姿勢は大切なことだと思いました。
「記者とは?」について大越さんは、次のように
述べています。
多くの記者は天才でも何でもない。日々追いかける
事象も、むしろ地味なものが多い。ごくありきたり
の人間が、必死に取材先に向きあう。取材相手にとって
不都合なニュースとなっても、その相手が「オマエが
書くのならしょうがない」と言ってくれるような姿が
理想だと考えてきた。そうして懸命に紡ぎ出されるのが
ニュースというものなのだ。(P.88)
この本を読むと、テレビの顔とは違う、大越さんの素の部分に
触れ、大越さんの人間性が感じとれることでしょう。
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