0320 再訪

市指定有形文化財

丸林橋(まるばやしばし)

熊本県宇城市豊野町中間

 

小熊野川に架かる石橋

橋長:15.00m

橋幅:2.30m

径間:8.60m

拱矢:4.30m

架設:1857年(安政4年)

石工:今村 嘉左衛門氏 と推測

型式:単眼アーチ橋

指定:2010年(平成22年)2月5日 市指定有形文化財に指定

 

 三由橋の後、この丸林橋まで足を延ばしました。近づくとイントレが組んであったので、まさか撤去かと勘違いしましたが、補修工事のようです。この日は工事はお休みで、詳細は確認出来ませんでしたので、出直しですね。

 ここも2014年7月以来の再訪です。以前から気になっていたのですが、どう見てもこの橋は右岸の民家(現空き家)だけのために架けられた橋のような気がしています。狭い道路が南側の道路と接続していますが、途中には民家はなく田畠を抜けるだけの道です。

 

訪問日:2023年12月17日(日曜日)

 

丸林橋

 

 すぐ下流側に人工堰が設けられているので、川の流れは緩やかです。左岸は空き家ですけど古い家並みに溶け込んだ綺麗な凝灰岩の半円アーチの石橋が美しいです。

 

=====案内看板=====

 

丸林橋

(まるばやしばし)

 

架橋 安政4年(1857年)

石工 今村 嘉左衛門氏 と推定される

長さ 15.00m ・ 幅 2.30m

 径間 8.60m ・ 拱矢 4.30m

 

 ※「安政4年11月10日より丸林鑑橋懸、地橋下郷村大工新十郎参り、同 4日大略地橋仕舞、(中略)12月3日当石打、同 7日朝迄仕上げ7日渡初」

 

豊野村教育委員会・重要文化財指定

昭和58年11月20日

 

 ※の部分は近くに住む丸山家に残る古文書からの抜粋みたいです。これから読み取れば安政4年の11月10日に地橋(現在は支保工〈しほこう〉といい、橋梁等を建設するにあたって上部や横からの荷重を支える架設構造物)を下郷村の大工が行い4日で終わらせ、12月3日から石を組み始め、7日には渡り初めを行ったようです。今から166年前に1ヶ月ちょっとでこの石橋を架橋させた技術は凄いとしか言いようが無いですね。

 

丸林橋

 

丸林橋

 

右岸からの丸林橋 橋上

 

対岸に歩いてみましたが、前回同様、空き家はそのままでした。

 

左岸からの丸林橋 橋上

 

丸林橋

 

丸林橋

 

丸林橋

 

Map

 

丸林橋

 

おまけ

 

前回、行った時の丸林橋です。

 

丸林橋

2014年7月撮影)