0317 再訪

市重要文化財

薩摩渡(さつまわたし)

[薩摩渡し][薩摩の渡し]

熊本県宇城市豊野町糸石

 

浜戸川に架かる石橋

橋長:16.10m

橋幅:3.40m

径間:9.60m

拱矢:5.00m

架設:1829年(文政12年)

改修:1981年(昭和56年)11月

石工:嘉八(東陽村種山、岩永三五郎の兄)

型式:単眼アーチ橋 壁石:乱積み

指定:(平成22年)2月5日 市重要文化財 指定

 

 最初に田園風景の中にこの橋と出会った時は感動でした。一瞬にしてタイムスリップしたかのような空間が残っています。石工は岩永 三五郎氏の兄というのも嬉しいですね!

 2014年7月以来の再訪になります。薩摩往還はこの橋を渡り、この先の岩永三五郎氏の手掛けた「三由橋」を渡り娑婆神峠を抜けて、小川方面に続いています。

 古文書によれば、橋の架設は1832年(天保3年)の荒子橋(仮橋)が原形ではないかという説もありますが、参勤交代のために薩摩往還に架けられたものであれば1829年(文政12年)説が有力ないような気がします。「巣林橋」とも呼ばれたそうです。まだまだ不明な点が多いのですが、もうすぐ200年を迎える石橋の研究の解明を待ちたいですね。

 

訪問日:2023年12月17日(日曜日)

 

薩摩渡

 

薩摩渡

 

 この眼鏡橋は種山(東陽村)出身名石工岩永三五郎の兄・嘉八の築造と伝えられ砥用町霊台橋の試作とも云われ、文政12年(1829年)に架けられたもので薩摩往還と云われ現在の一級国道にあたり大名行列や庶民がこの橋を渡り娑婆神峠を越えて小川・御船方面へ通ずるすばらしい造形美を備えた貴重な文化財であります。大切に愛護しましょう。

 

市教育委員会

 

薩摩渡

 

=====案内看板=====

 

薩摩渡(さつまわたし)

 

架橋 文政12年(1829年)

石工:不明

長さ 16.10m

幅 3.40m

径間 9.60m

拱矢 5.00m

 

 ※薩摩往環と云われ現在の1級国道に当り、小川から娑婆神峠を超え「薩摩渡」をとおり御船方面へ通じています。

 

豊野村教育委員会

重要文化財指定

昭和58年11月20日

 

薩摩渡

 

薩摩渡

 

薩摩渡

 

薩摩渡

 

左岸からの薩摩渡 橋上

 

右岸から薩摩渡 橋上

 

 左岸先に本流の川の流れが変更され、この橋の下は支流になっていて、川の流れはほとんど無くなっています。

 

薩摩渡

 

薩摩渡

 

薩摩渡

 

薩摩渡と現橋(新薩摩渡)

 

 

薩摩渡

 

左岸

 

右岸

 

薩摩渡

 

薩摩渡

 

薩摩渡

 

 

薩摩渡 拱頂部

 

薩摩渡

 

Map

 

薩摩渡

 

※名称には「薩摩渡」、「薩摩渡し」そして「薩摩の渡し」が使われています。

 

 

 

昨夜の1枚

 

 

今年最後の満月「コールドムーン」

 

 雲が多かったので諦めていたのですが、窓のカーテンを閉めに行った時に顔を出してくれました。