徳間書店25周年記念映画

黄金の犬

Dog of Fortune

製作:大映映画株式会社

企画:株式会社徳間書店

協力:徳間音楽工業株式会社

配給:松竹株式会社

日本映画

1979年度作品/上映時間2時間8分

 

閉ざされた荒野に男の怒りが蘇る!

チェスカの銃弾が心臓をぶち抜く!

 

パンフレット

 

スタッフ

 

総指揮:徳間康快

製作:武田 敦

原作:西村寿行

企画:小林正夫/荒井 修

脚本:白坂依志夫/加藤 盟

監督:山根成之

音楽:大野雄二

 

 

キャスト

 

安高則行:鶴田浩二

北守礼子:島田陽子

永山勇吉:夏木 勲

(現 夏八木 勲)

田沼良一:地井武男

水木 守:藤巻 潤

倉田三郎:森田健作

大橋忠夫:三谷 昇

片瀬京子:三田佳子

片瀬洋次:坂東正之助

永山順子:池 玲子

 

小沢栄太郎・岡田英次・待田京介・平田昭彦・ハナ 肇

誠 直也・宮下順子・加山麗子・山谷初男・三上真一郎

ひし美ゆり子・田中小実昌・菅原文太

 

ゴロ

 

STORY

 

 環境庁直属の北守は、北海道にいる友人の元に熊狩をするため、愛犬ゴロを連れてやって来た。羆(ヒグマ)と遭遇した北守は、逆に重傷を負ってしまう。ゴロの活躍で一命はとりとめヘリで帯広の病院に収容された。この騒動で北守とはぐれたゴロは、帰巣本能で一路東京を目指していた。

 

疲労困憊して歩いていたゴロを一人の男が助ける。

 

 

 

 

 男は永山勇吉といい、通産省の武器課長で汚職事件に巻き込まれてしまい、業界紙記者の大橋と殺し屋に狙われていた。

 

 

 大橋は乗り込んだ車で殺し屋に殺されてしまう。永山は間一髪、危険を感じ車から飛び降りていた。今は一人放浪の旅をしていたのだ。

 

 大橋殺害に使われたのが、兇弾「チェスカ」である特殊性から、捜査を進めていた安高警視に、その捜査が命じられた。

 

 

 殺し屋の田沼は永山の家族にも接触し、夫の情報を聞き出すため妻の順子にも手を出していた。

 

 

 

 食堂で食事をしているとテレビからニュースが流れた。子供と妻順子が殺し屋に陵辱されて殺された事を知る。

 

復讐の念に燃え、ゴロと東京に向かう決心をする。

 

 

そんなある日

 

 

 襲われている若い女性に遭遇し、ゴロが飛びついて暴漢者を追い払ってしまう。

 

 

 永山はその場を去りたかったが、若い女性は、この事を警察に届けるため同行してほしいという。

 

 その話が新聞に載ったため、また二人の殺し屋に狙われ、移動中の汽車からゴロと永山は飛び降りる。

 

 

 安高もこの記事を見て、ゴロの飼い主で北守の妻礼子と共に青森に向かったが、行き違いになってしまう。

 

 

 一人でゴロを探しに出た礼子は田沼たちに捕まってしまい、礼子の匂いをゴロに嗅ぎつけられるようにと地面を這わせられる屈辱を味わう。

 

 

 居場所を探し出した安高と倉田だったが、パトカーを奪って田沼に逃げられてしまう。

 

 

 倉田は通りかかったダンプを止めて、逃げたパトカーを追うように頼むのだった。

 

田沼の車を追い込んだところで倉田は油断してしまう。

 

 

倉田は田沼の銃弾を浴びてしまう。

 

 安高も、その後を礼子と共に車で追ったが、田沼に待ち伏せされて安高も負傷してしまう。

 

 

病院で安高を看護する礼子

 

 

 

 永山とゴロを襲った男達が、貨物船に乗り込んだ情報をつかむ。買収された船員の証言から、男一人が後藤と知る。後藤は遠沢要一の個人秘書だった。

 

永山とゴロは東京に向けて南下していたが・・・

 

 

 川で遊んでいた子供の一人が溺れているのを見かけ、ゴロが救った。これが美談として新聞社に取材され、また居所が判明してしまう。

 

 

 永山の居所を嗅ぎつけた殺し屋田沼は救った子供の家に現れて、永山を守った平岡里美を殺した上、永山も撃ち殺してしまう。

 

 わずかの差で平岡家に着いた安高は永山が残した血文字から、汚職に絡みマイクロフィルムに収めた秘密文書をゴロの首輪につけて逃した事を知る。

 

 気仙沼でゴロは片瀬京子に保護されていた。彼女はガンで余命がない事を知っていて、息子にゴロを船に乗せて欲しいと懇願し、命を尽きた。

 

その船には、田沼たちに捕らえられた安高と礼子も乗っていた。

 

 

田沼は安高の目の前で礼子をいたぶるのであった。

 

 安高たちが船に捕らえられているのを知った警察は、海上保安庁と協力して船を拿捕し二人を救助するが、田沼たちは船を爆破して逃走した。

 

 

燃え上がる船にゴロを見つけるが・・・。目の前で大爆破してしまう。

 

 東京に着いた安高は単身、非合法捜査で局長を脅して永山殺害犯人の名を吐かせるが、身の破滅を感じた局長は自殺してしまう。

 

 

捜査に一頓挫を来した安高だった。ゴロは戻ってないようだ。

 

 

 礼子はふと見たテレビニュースの天気予報にゴロが映っていると安高に告げる。

 

二人でその場所に向かうと・・・。

 

田沼たちも嗅ぎつけていて、多くの犬を連れてゴロを探していた。

 

ゴロはその犬たちをことごとくやっつけてしまう。

 

 

礼子が田沼に捕まって、安高に拳銃を捨てるように指示する。

 

安高は拳銃を地面に置くと、田沼は銃口を彼に向けた

 

その時、

 

 

ゴロが田沼の手首に飛びついた。

 

 

安高は

 

「殺し屋が拳銃を持たないと様にならない」と田沼に拳銃を取るように促した。

 

田沼が拳銃を拾って銃口を向けた瞬間、安高の拳銃が火をふいた。

 

ゴロの首輪からマイクロフィルムを取り出す。

 

 

おまけ

 

チラシ

 

 

おまけ2

 

島田陽子写真集 想撮・遠藤正

Kir Royal

(キールロワイヤル)

発行:1992年9月30日 初版発行

発行所:株式会社竹書房

女優・島田陽子

撮影:遠藤 正