石橋・番外

故・烏鵲橋(うじゃくばし)

大分県宇佐市安心院町福貴野

 

深見川に架かっていた廃石橋

橋長:17.70m 

橋幅:2.80m 

径間:7.80m

拱矢:5.40m

架橋:1857年(安政4年)

石工:庄野 弁右衛門 氏

型式:単眼アーチ橋 壁石:布積み

 

 県道50号線の現三字橋「1981年(昭和56年)2月竣工」の深見川すぐ下流側に並行して石橋の三字橋が架かっていますが、さらにその下流に高低差約2mで烏鵲橋(石橋)が架かっていました。残念ながら1982年(昭和57年)に流失してしまいました。

 2020年9月に来た時は、この烏鵲橋の事は知らず、三字橋の撮影だけしました。残された記念碑が「烏鵲橋」となっていたので、帰宅してから調べるとつい最近まで(と言っても40年くらい前ですが・・・)二つの石橋が並んでいたんですね。

 年列から1年間だけ3基の橋が並んでいた事になります。

 

訪問日:2023年7月7日(金曜日)

 

 左から現橋、三字橋(石橋)そして直ぐ下流に烏鵲橋が架かっていたようです。

 

 

右岸からの三字橋 橋上

 

 二つの石碑が建っていますが、元々は左岸の橋畔に建っていたようです。石碑の前に転がっているのは三字橋の親柱ですが、よく見ると文字が確認出来ますよ。

 

 「塚川白龍門弟白録」のお墓(左側)と「烏鵲橋」記念碑。お墓に関しては資料が乏しく詳細は不明です。地元の方にお会いする機会があれば聞いてみたいと思っています。

 

烏鵲橋 記念碑

 記念碑は架設後13年して1870年(明治3年)に建立されています。側面、裏面に細かく刻まれていますが、詳細は解読出来ませんでした。

 

 

 

三字橋

 

 この時期、相当な草藪になっていて痕跡は見つけられませんでした。冬場に三字橋も川床へ下りたいと思っているので、その時に再度確認したいと思います。

 

烏鵲橋(※資料写真から引用)