石橋・番外
福瀬大橋(ふくせおおはし)
宮崎県日向市東郷町山陰乙
耳川に架かる橋
形式:鋼ワンレントラス
宮崎県建造
内示:1939年(昭和14年)二等橋
製作:汽車製造株式会社
訪問日:2023年6月9日(金曜日)
明日開催する大分でのモデル撮影会の為、前日に自宅を出発です。宿泊が大分市という事で、久々に日向市の東郷町の石橋でも周って夕方に大分へ向かうつもりでした。
広域農道を走って来ると何と!東郷町の入り口付近で交通規制です。護岸工事の為、通行止め(時間制限)になっていました。後1時間半の待ち時間という事です。帰りもタイミングが悪いと待ち時間にかかりそうなので東郷町の石橋散策は今回パスしました。
途中にあった福瀬大橋は、かなり以前から気になっていたトラス橋なので折角のこの機会に寄ることにしました。トラス自体には1957年(昭和32年)の銘板が残っていて、橋の親柱では1972年(昭和47年12月竣工)となっています。不思議なので、帰宅してから調べてみると意外な事実が分かりました。
左岸からの福瀬大橋 橋上
大型車は通行禁止です。何故、こんな場所に鋼ワンレントラスの橋が架かっているのか不思議でしたが、元々は宮崎市の自宅付近にあった2代目相生橋(1957年/昭和32年)からの移築でした。再利用だったという事です。
相生橋は初代が1950年(昭和25年)に木橋として大淀川に架けられましたが、完成1週間後に襲った台風で中央部が流失してしまいました。その後、木橋とトラスの2代目相生橋が1957年(昭和32年)に架け替えられました。3代目相生橋は鈑桁橋とランガー橋になった為、トラスはお役目が終了したのですが、遠く離れたこの耳川で余生を務める事になりました。なお、3代目相生橋も取り壊され現在の4代目相生橋はRC橋として大淀川の上流側に架け替えられ、トラス仕様の橋は姿を消す事になりました。
福瀬大橋の歴史を知れば、以前仕事で走り周っていた頃から何か引き付けられるものがあって、今になって導かれたのかも知れないですね。
福瀬大橋
右岸からの福瀬大橋 橋上
福瀬大橋 銘板
福瀬大橋
直ぐ下流側に新規の橋台が建設中でしたが・・・新しい橋が架るのでしょうか?