0197  再訪

町指定文化財

下町橋(したまちばし)[権現橋]

熊本県球磨郡湯前町下城

 

都川に架かる石橋

橋長:17.00m

橋幅:3.40m

径間:11.00m

拱矢:5.60m

架橋:1906年(明治39年)

石工:種山組と推測

型式:単眼アーチ橋  壁石:乱積み

指定:1980年(昭和55年)10月28日 町指定文化財 指定

 

 2014年以来の再訪です。湯前町には駅舎撮影等で以前から良く来ていたのでこの橋も石橋散策を始めた頃に訪れていましたが、道路が狭いのでちょっと寄るという訳にはいかず再訪も延び延びになっていました。約8年半ぶりですが、少し離れた場所に車を止めて湯前町に残る2基の石造アーチ橋を周りました。

 

訪問日:2022年11月21日(日曜日)

 

下町橋

 

通行止めのようです。橋に損傷が無いと良いのですが・・・。

 

下町橋

 

下町橋

 

橋は無事のようです。ホッとしました。

 

案内看板

 

 写経では無いのですが、漢字を忘れない為とか時代背景を理解する為に写文字するようにしています。意外と読めない漢字や時代性が分からない事が多く、今でも漢和辞典、国語辞典や専門書は手放せ無いですね。タイプの練習にもなるのでこれからも続けたいと思います。ただ石碑の旧漢字や旧文字は難読で悩みの種です。

 

=====案内看板=====

 

湯前町指定文化財

下町橋したまちばし

(ごんげんばし)

 

 この石橋は都川(みやこがわ)に架かる、橋長17mのアーチ式橋です。橋の名前は下城(したじょう)と古町(ふるまち)をむすぶのでこの名があります。

 近くにあった権現社にちなみ「ごんげんばし」という人もあります。

 今も残る親柱には「下町口」「明治三十九口」「志多まちはし」とあり、明治39年のしゅん工です。親柱のきごうは林占蔵氏です。施工した石工については、よくわかっていませんが、八代郡の種山の人々がきたのではといわれています。

 周囲の自然環境と調和がとれていて、美しい景観をかたちづくっています。下流に古町橋もあります。

 

平成15年3月 湯前町教育委員会

 

 

下町橋 親柱

 

埋れていますが「下町橋」と刻まれています。

 

下町橋 親柱

 

 ここも埋れていますが「明治三十九年」と刻まれています。

 

 今回見当たりませんでしたがもう1基には、近くに有る有限会社 林酒造場社長 林占蔵氏が揮毫(きごう※1)した「志多未知者し(したまちはし)」が刻まれていました。

 

※1)揮毫とは[名](スル)《「揮」はふるう、「毫」は筆の意》毛筆で文字や絵をかくこと。特に、知名人が頼まれて書をかくこと。

 

近くにあった看板

 

 

 

 

 

 

 

下町橋

 

 

 

下町橋

 

 ここも下流側にある古町橋のように周辺が整備されるといいですね。

 

Map

 

下町橋