石橋・番外

石橋関連書籍シリーズ 其の一

 

肥後の石工

今西 祐行著

 

著 者 今西 祐行

発行者 増田 義和

発行所 実業之日本社

1973年12月1日 第1版第1刷発行

 

 石造アーチ橋に出会い、肥後の名石工、岩永三五郎の事が知りたくて、いろいろ調べたのですが、情報も乏しく時だけが流れていました。ある日、少年少女小説傑作選の中にこの「肥後の石工」を見つけ即購入しました。小学校上級生から中学生向きの書籍です。脚色は有りますが、彼の生き様や石に対する真摯な姿勢に感動させられました。

 その後、本格的に石橋散策を始めるようになって、ただ写真を撮るだけで無く、石橋を取り巻く状況や環境も気になってきました。地域の庄屋、世話人の資金的なご苦労、大工、石工そして地元民の労力等々・・・。今ではライフワークの一つになった石橋散策、出会いに感謝です。これからどれだけ素晴らしい出会いが有るか、楽しみです。

 

 少しですが、石橋関連の書籍も紹介していきたいと思います。

 

 

 

 石橋づくりにいのちをかけた肥後の国の石工、岩永三五郎の感動の物語。三五郎は、橋づくりの名人といわれた。しかし、三五郎がほんとうにかけたかった橋は、人と人が、心と心が、むすびあえる橋だったのだ。

 

第六回日本児童文学者協会賞受賞

第4回国際アンデルセン賞国内賞受賞

第4回NHK児童文学奨励賞受賞

中央児童福祉審議会特別推選

 

 

 

肥後の石工

作 者 今西 祐行

発行者 山口 昭男

発行所 株式会社 岩波書店

 

2001年2月16日 第1刷発行

定価(本体680円+税)

 

 

 九州地方には、江戸時代末期に石だけでつくられた、美しいアーチ型のめがね橋が数多くある。その石橋づくりには、つらい過去とたたかいながらも、命をかけて弟子たちを育てた名職人・岩永三五郎の物語がかくされていた。

 

 

 鹿児島県甲突川(こうつきがわ)に架かる岩永三五郎が手がけた五大橋のうち、新上橋(しんかんばし)、武之橋(たけのはし)は、1993年(平成5年)の集中豪雨による洪水で流されてしまいましたが、その後、西田橋(にしだばし)、高麗橋(こうらいばし)、玉江橋(たまえばし)は、移設・復元され、現在も鹿児島県立石橋記念公園で見ることが出来ます。