0219  再訪

市指定有形文化財

両村橋(りょうそんはし)

大分県豊後大野市犬飼町柴北

 

柴北川に架かる石橋

橋長:28.60m

橋幅:3.90m

径間:21.10m

拱矢:7.00m

石工:佐藤 鎮幸 氏(当時の井田村出身)

架橋:1937年(昭和13年)12月起工〜1938年(昭和14年)5月竣工

型式:単眼アーチ橋 壁石:布積み

指定:2005年(平成17年)3月31日 市指定有形文化財 指定

 

 いやぁ〜凄まじい台風14号が通過しましたが、まだ強風が吹き付けています。先程家周りをチェックしました。植木鉢等が散乱、庭木の1本が倒れていました。花もなぎ倒されています。今日1日はまだ影響がありそうなので片付けは明日にします。皆様の地域はいかがでしょうか。命を守る行動をお願いします。

 

 神宿橋から県道632号を西に進むと両村橋バス停が有りその前の柴北川に架かっています。

 2014年4月以来の再訪です。今回は橋傍にある記念碑をじっくり読んでみました。石碑には竣工式では衛藤善太郎氏夫婦が渡り初めをした事や、千歳村の久保山地区と犬飼町の柴北地区両村の多年の宿望が達成した事を喜んだと記載されています。

 

千載橋

 石工、後藤郷兵衛氏は大野町の「千載橋」(1830年/天保元年3月起工〜1831年/天保2年完成)を石工棟梁として各村石工の協力を得て架橋しました。岡城の修理や主要道路の道路工事に関わっています。特に橋梁工事は大得意だったそうです。後藤一族の手による石造アーチを紹介しておきます。長男の郷兵衛(二代目)氏と長女夫婦の長男、斧茂(茂兵衛)氏共作である西寒多神社の参道に架かる「万年橋」、石碑には石工棟梁名が郷兵衛(二代目)氏と茂兵衛(斧茂)氏と連名で刻まれていますが、実際の仕事は幼少から石工の技を父 覚右衛門氏(角右衛門とも)に仕込まれた斧茂氏の手によるものであろうと思われます。この斧茂氏が棟梁となって架けたのが犬飼町の「千世橋」です。長男の二代目は遅く生まれたので、初代の弟子の中で一番だった覚右衛門氏を長女ウメさんの婿に迎え、家や事業を譲っています。ちなみに三代目郷兵衛氏は初代の次男、与一氏です。

 残念ながら「千載橋」は1971年(昭和46年)2月に140年の歴史に幕を下ろしています。貴重な構造の素晴らしい石造アーチ橋だったようです。見たかったなぁ〜。

 

訪問日:2022年9月2日(金曜日)

 

犬飼町側からの両村橋(石橋)と現橋

 

 

 

左岸からの両村橋 橋上

 

車両通行止めになっています。

 

 

両村橋

 

 

両村橋 親柱

 

両村橋 親柱

 

 

両村橋 高欄

 

右岸からの両村橋 橋上

 

両村橋 親柱

 

両村橋 親柱

 

現橋からの両村橋(石橋)

 

 

 

両村橋

 

 小雨とこの草藪なので、川床へはパスです。前回下りた場所、確認できず。いつまでも残したい光景です。もう少し頑張って架橋100歳目指しましょうか。

 

 

両村橋之碑

 

 全文は読み取れませんでしたが、地域の方の願いだった事が伝わってきます。