0375 再訪
市指定有形文化財
鍛冶屋上橋(かじやうえばし)
熊本県八代市東陽町北字西原
鍛冶屋谷西原川に架かる石橋
橋長:4.10m
橋幅:2.64m
径間:2.74m
拱矢:1.27m
架橋:1804年(文化元年)頃
石工:藤原 林七 氏
型式:単眼アーチ橋
指定:1988年(昭和63年)3月1日 市指定有形文化財 指定
2014年8月以来の再訪です。福岡のみよさんのブログ情報で周辺が整備されていたので、ここ数年毎年恒例になっている岩永三五郎氏と橋本勘五郎氏のお墓にその年の石橋報告に行った帰りに寄りました。Yahooブログからアメーバの移行で当時の写真が殆ど消失しているのでこの後は確認も含め東陽町の石橋を周りました。
藤原林七が最初に手掛けた石橋だと思われます。林七の長男、嘉八(14歳)は、弟弟子三五郎(11歳)等と一緒に作り、完成した時の喜びはたとえようがなかったでしょう。
長崎でオランダ人から円周率を学びアーチ橋の基礎を知り、長崎眼鏡橋を実際に見て渡って、一生の目標にしていたものが、今完成したのです。
20余年かけて実現させたのです。石橋の上で跳んでみたことでしょう。
種山石工集団の誕生の瞬間だったのかも知れません。
指定ランク・・・・市指定
種 別・・・・有形文化財・建造物
指定年月日・・・・昭和63年3月1日
(※八代市HPより引用)
訪問日:2021年12月26日(日曜日)
鍛冶屋上橋
以前は入口が獣害防護柵で塞がれていましたが、解放されていました。
鍛冶屋上橋
約7年半ぶりの再会です。前回は周辺が藪っていて撮影に苦労した石橋ですが、今回草刈りが施されていて、200年以上前の架橋とは思えない丁寧な造りに感動です。
拱頂部
今回初めて上流側に周り込めました。
鍛冶屋上橋
鍛冶屋上橋
杉の木がかなり育ってきました。種山石工集団がここから始まったと言っても過言でない貴重な石橋です。林七氏の息子、喜八氏や弟弟子の三五郎氏が手伝ったと想像するだけで幸せ感、半端無いですね。ちなみに喜八氏の息子さんが丈八氏(後の橋本勘五郎氏)です。
Map
鍛冶屋上橋