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町指定文化財
上津久礼眼鏡橋(かみつくれめがねばし)
熊本県菊池郡菊陽町津久礼松ノ本
公園に架かる石橋
橋長:16.20m
橋幅:2.80m
径間:7.30m + 5.70m
拱矢:3.20m
架橋:1838年(天保9年)
架け替え:1868年(明治元年)
公園化:1989年(平成元年)
石工:治助 氏(戸次村)
型式:2連アーチ橋 壁石:乱積み
指定:1980年(昭和55年)2月26日 町指定文化財に指定
平成の県営圃場整備事業により二つの井手(津久礼井手・瀬田下井手)がなくなり、この眼鏡橋も撤去される計画でした。祖先の貴重な文化遺産を後世に残すために、周辺用地も併せて公園化し、現地保存されています。川の流れも変わったため、この橋を見つけるのに苦労しました。コロナ禍の中、農作業の方数人場所を教えていただきましたが、明確なものがなく苦労しました。その上、亜熱帯地方のスコールのような大雨の通過で稲光も凄いです。ここで散策終了して帰ろうかと思いましたが、せっかく来たのでと思い車内で10数分待機する事にしました。思わぬコーヒーブレイクになりました。
周辺が整備され分かりづらい場所になってしまいましたが、現地に保存された事には感謝ですね。高欄部は整備時された時に追加されました。公園内は駐車場も兼ねているのかは不明です。今回は日曜日の昼過ぎですが、入り口に車止めがありました。
訪問日:2020年8月30日(日曜日)
上津久礼眼鏡橋
菊陽町教育委員会の案内がありますが、印刷が剥離していて全読出来なかったので読み取れる文章からまとめました。
この眼鏡橋は、津久礼井手(向かって右側)と瀬田下井手(向かって左側)2つの井手(農作業用水路)接する所に架かる町内唯一の二連造アーチ橋です。平成元年(1989)の県営圃場整備事業により両井手がなくなり、それに伴い、川の流れが変わるため、この眼鏡橋も撤去される計画でしたが、貴重な文化遺産として後世に残すため、移築せずに周辺用地も併せて公園化し、現地保存する事になりました。この橋は両井手の幅と高さに合わせて架けてあるためアーチの大きさが異なり、津久礼井手側の井手底が低く、瀬田下井手側の井手底が高いためその形状に合わせて造られました。高低差を明確に確認出来るのもこの橋の大きな特徴です。
なお、公園南西角の「古宮跡」の碑は、ここから南西約350mに建っていたものを併せて移設したものです。津久礼集落は、もと白川端にあったのですが、水害が絶えず、延宝6~7年(1678~1679)頃、現在地に移住しました。現在の宮「若宮八幡宮」はここから、北へ約500mのところにありますが、本殿前の二の鳥居には「延宝八年正月吉日」「氏神當所移徒」と刻まれ、遷宮(せんぐう)と村直りの歴史を物語っています。
上津久礼眼鏡橋
上津久礼眼鏡橋
上津久礼眼鏡橋
上津久礼眼鏡橋
上津久礼眼鏡橋
上津久礼眼鏡橋
上津久礼眼鏡橋
上津久礼眼鏡橋
スコールがやっと過ぎ去りそうです。動画じゃないと稲光はなかなか写らないですね(笑)結構光ってました。
Map
上津久礼眼鏡橋