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大正橋(たいしょうばし)

大分県竹田市荻町政所

 

馬渡川に架かる石橋

橋長:11.00m

橋幅:3.80m

径間:5.50m

拱矢:2.50m

架橋:1912年(大正元年)9月

石工:不明

型式:単眼アーチ橋  壁石:布積み

 

 県道640号線の竹田市菅生と荻町中心部の間の馬渡川に架かる2007年(平成19年)3月竣工の政所橋と上流側の旧道の間に架かっていました。市指定有形文化財にも指定されていたアーチ石橋ですが、2008年以降に倒壊したようです。廃道後は両サイドの壁石の崩落や、輪石の風化が進んでいました。2014年に訪れた時はかなり周辺を探しましたが、結局見つけきらず、延び延びになっていましたが、今回竹田市で石橋散策したので再確認に寄りました。前回もかなり藪っていたのですが、今回はそれ以上に藪っていました。装備をして、草薮に潜り込み川床へ下り倒壊を確認しました。合掌。

 

訪問日:2020年8月7日(金曜日)

 

大正橋

 現政所橋からは旧道も大正橋(アーチ石橋)も藪っていて見えません。右下辺りから石橋へ向かう道があったと思うのですが、冬場にでも以前、架橋祈念碑があったという事なので確認に寄りたいと思います。

 

旧道の政所橋

コンクリート造です。この先の上流側から下りて来ました。

 

大正橋

 前回は周辺がかなり藪っていて、見つけきれなかったのですが、何か輪石の残骸らしき物が覗いています。

 

大正橋

右岸に痕跡が残っていました。

大正橋

 左岸は跡形もないようです。この上に架橋祈念碑があったそうですが、さすがにこの猛暑の中、深い藪の中に潜り込む気にもなれず今回は断念です。

 

大正橋

大正橋

大正橋

 2000年代前半から壁石には崩落が始まっていたようで、廃道になってからは完全に手が入っていませんでした。現政所橋の架かる馬渡川の下流側は突然に深い渓谷になっていました。

 

Map

 

大正橋