三番瀧坑道
(さんばんたきこうどう)
明治10年(1877年)ポール・オジェの開坑した九坑の一つで、「山ケ野金山鉱業誌」によると、高さ2.4m、幅2.7m、延長1043m。九坑では最も大きい。
明治九坑はこの三番滝坑を基準として標高差が記入してある。それは三番滝坑が最も低く、それによって各坑内の自然排水が可能かを示したものである。鉱石は第一竪坑から巻上機によって上部の選鉱場に集められた。
胡麻目坑から排出された粗鉱石を積んだ鉱車はこの選鉱場で切り離し、選鉱された鉱石を積んだ鉱車を改めて連結して、三番滝製錬所へ送り込むという仕組みになっていた。
ここも重要な鋪で坑口事務所が設けられたが、大正5年(1916年)ごろ廃止されて胡麻目坑事務所に合併された。
坑口は、県道下西向きに開口しているので、一般になじみがなくあまり知られていない。坑口からの排水は九郎太郎川に流れ込んでいた。 (案内看板)
ここは九郎太郎橋の川底からの撮影をと思い回り込んだ所にありました。結局ここの先は薮っていて行けませんでした。川沿いも渓谷で上流へは上がれませんでした。
訪問日:2014年2月22日(土曜日)
三番瀧坑道
三番瀧坑道
三番瀧坑道
三番瀧坑道