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市野々橋(いちののばし)

鹿児島県霧島市国分大字川原

 

市野々川に架かる石橋

橋長:16.00m

橋幅:5.50m

径間:5.50m

拱矢:2.90m

架橋:1861年(萬延2年)頃

石工:不明

型式:単眼アーチ橋 二重アーチ 壁石:布積み

 

 国分市街地から韓国宇豆峯神社前を抜け、相ヶ谷バス停前の交差点を川原小学校方面に右折します。学校前から財部方面に約600m進むと架かっています。橋上からは分りませんが、案内看板が立っています。石組9段橋台、2重アーチに壁石は布積みです。

 

訪問日:2016年10月1日(土曜日)

 

川野地区 市野々橋(矢印)

 

市野々橋 橋上

 

市野々橋

 水門からの放流もなく、市野々川の水量も少ないようなので、川床へ下りたいと思います。

 

=====案内看板=====

 

川原田新田と市野々橋

 

 「新田」とは江戸時代「本田」の成立以後に開発された耕地のことです。島津藩でも万治・享保年間と天保年間以後さかんに新田開発が奨励されました。

 「川原田新田」の開発は、藩政後期と考えられています。市野々橋の北側にある「水神さぁ」に萬延2年(1861)の年号が刻名されていますが、「水神さぁ」は灌漑用水を守る神様で、新田開発後建てられたものと考えられます。

 市野々橋はアーチ式で、中ほどに放水門を構えた橋です。石橋に用水を構え、下流に水を掛け越すことから「掛越(かけごし)」ともいわれています。「市野々橋(太鼓橋[てこばし])」の構築についての記録はありませんが、新田開発に伴って構築されたと思われます。

 市野々橋は昭和46年10月に改良工事が行なわれ北側面だけが当時の面影を残しています。

教育委員会

 

市野々橋

橋台は9段石組(布積み)が施されています。

 

市野々橋

 

市野々橋

 

市野々橋

 

市野々橋

 

市野々橋 拱頂部

 

市野々橋

 

市野々橋

 

市野々橋 放水門

水門は開いていませんでした。

 

市野々橋

若干の亀裂があり、水漏れもしているみたいです。

 

市野々橋

 

市野々橋

川床もコンクリート補修されています。

 

市野々橋

 1段目の段差を降りたのはいいのですが、登れず下流側へと進むと2段目の高めの段差がありました。意を決して飛び降りました。油断大敵! 何事も準備は必要です!

 

Map

 

市野々橋