地下につながる道
地下に可能性を感じます。
僕が建築に求めるのはデザインよりも、そこに行った人間が驚くような体験ができる空間にすることです。
建築のデザインなんて全く興味ありません。シンプルな箱でいいと思ってます。最近の建築はいろいろつけすぎてゴチャゴチャしすぎです。
厚化粧の女より、薄化粧の女のほうが好きなんです。
先日、ある美術館の設計コンペに参加しました。「新しい展示方法」という大雑把なテーマでした。
おそらく、みんな「箱もの」を出してくるだろうな、と思ってなにか違うアプローチを考えてみました。
「通路の美術館」
幅1.7mの道が、地下7mにむかってスロープで成型されます。展示物は「地層」です。
通路の両サイドの地層がそのまま展示物になります。
止水板を兼用したポリカ板で地層を保護します。
文字通り、道だけです。